レンドル最強説。 フェデラー最強説

誰が最強?ジョコビッチ・フェデラー・ナダルのテニス界の評価。

レンドル最強説

最強を決める基準 明確な基準が示されているわけではないが、多くの公式では、 4大大会の優勝回数、 シングルス1位在位記録、マスターズ優勝回数の3つが最強を決める基準として用いられている。 何故なら、多くの選手は、4大大会やマスターズの優勝と、そしてシングルス1位を目指すためだ。 正確に言うと、最もポイントがもらえる4大大会、次にポイントが多いマスターズの優勝を目指しながら、加算されたポイントでシングルス1位を目指すといった方が正確かもしれない。 それでも、単純に4大大会やマスターズの優勝を夢見る選手も多いので、この3つの記録が"最強"を決める基準として有力なのは間違いないだろう。 他にも、シングルス優勝数や勝利数などが挙げられるが、それは4大大会優勝やシングルス1位になる過程で自然と積み重なっていくものであり、"最強"を決める基準としては、少し優先順位が下がるだろう。 それでも重要な記録であることには変わりはないが。 では何故、この3つの基準が有力となるのか、1つ1つ掘り下げてみよう。 画像引用元:twitter まず4大大会は、全ての選手が優勝を目指す夢舞台であること。 そして、現役の最上位の実力者が、怪我などの理由を除いて必ず出揃うため、真の実力No1が決定する大会であるためだ。 トップ選手であればあるほど、コンディションも4大大会に合わせてくるので、"最強"の基準にすることに疑いの余地は無い。 それに、下位の選手であってもこの大会に出るだけでステータスに繋がるため、手を抜くことは一切ない。 4大大会が、どれ程重要な位置付けか?それは高校野球で言えば、甲子園だし、サッカーで言えば、チャンピオンズリーグのようなものだ。 即ち、その年の最強を決めるトーナメントの1つであることが分かって頂けるだろうか。 続く2位も同じく現役の選手でラファエル・ナダルである。 もっと言うと、3位のノバク・ジョコビッチ も現役であり、更に優勝回数を伸ばす可能性が残されている。 オープン化以降50年も経つというのに、上位をこの3人が占めるとうのは、何という時代だろうか。 優勝回数に関しては、まだまだ変動するかもしれないので、これで最強は誰か?と決めることは、少なくとも現時点ではできないだろう。 これは、いかにトップの実力を長年維持したかという指標で用いられる。 いくら4大大会で勝ったとはいえ、それが1回きりだったり、もしくは他のライバルが別大会でポイントをより多く加算していれば、1位にはなれない。 逆に1位になれたとしても、その実力が短い期間だけであれば、1位の在位期間はとても短いものになるだろう。 重要なのは、その実力をどれだけ長い期間、維持したのか、という点も重要なのである。 1位になること自体、凄いことですが、その中でも1位在位記録が最強の有力な参考記録となります。 中でも フェデラーは現役でありながら、既に1位在位記録のトップを更新しました。 この記録だけでも、フェデラーがいかに凄く飛び抜けた存在かが分かります。 そして、そんなフェデラーに触発され、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチも彼に追いつけ、追い越せの精神で実力を極限まで磨き上げてきました。 その結果、この3人は同時代でありながら1位在位記録の歴代6位までに全員食い込んでいます。 これは、どれだけこの時代が、彼等によって独占されてきたかを如実に示すものです。 いかに今の時代がフェデラー時代と呼ばれる程、スペクタルな年代かが分かるでしょう。 しかし、4大大会優勝回数と比べると、ラファエル・ナダルは1位在位記録が伸び悩んでいるように見えます。 これは、彼自身が怪我をすることが多く、4大大会やマスターズへの出場を断念せざるを得ない時期が度々あったためです。 なのでせっかく1位になっても、怪我でポイントを加算できず思うように維持できなかったと見るべきです。 いくら4大大会優勝やシングルス1位を目指すといっても、やはり毎回勝てるわけではないし、年によっては自身の好不調の波もある。 場合によっては怪我で出られないことも少なからずあるだろう。 そういった場合、マスターズなら開催回数が多く、場所もより各世界都市で行われるため、選手も安定した実績を残しやすいと見られている。 もし最強であるトップ選手ならば、どこかの都市で毎年優勝できるほどの実力を持っているはずだ、という見方が少なからずできるのだ。 先ほど、1位在位記録が伸び悩んでいたと記載しましたが、彼がフルコンディションであれば、出場した大会では高い確率で優勝を成し遂げている証拠です。 要は怪我さえ無ければ、彼は1位であり続けられた可能性が高く、そして実力も安定していると見るべきでしょう。 勿論、僅差でノバク・ジョコビッチ 、ロジャーフェデラーも続いており、彼等3人は実力が飛び抜けた状態で、安定した実力を発揮してきたことが分かります。 しかし"最強"を決める基準としては、既に達成者が8人いることから、難しいだろう。 フレッド・ペリー(イギリス) 1934年~1936年• ロイ・エマーソン(オーストラリア) 1961年~1964年• アンドレ・アガシ(アメリカ)1992年~1999年• レーバー氏は、1962年のオープン化以前にも年間グランドスラムを達成しており、仮に彼がプロ転向した1963年からオープン化が始まっていれば、とんでもない記録になったことは間違いありません。 また、ノバク・ジョコビッチに関しても、2015年全米~2016年全仏まで、 年をまたいで グランドスラムで4回連続優勝 ノバクはジョーカースラムと呼んでいる を飾っており、年間グランドスラムに限りなく近い形で達成した選手だ。 こうしてみると、ロッドレーバー氏もノバクジョコビッチ氏も、彼らが全盛期においては、どのサーフェスにおいても誰も敵わないほど最強だったという証拠だ。 ダブルグランドスラマーは現れるか? 見方を変えると、グランドスラムを2周する "生涯ダブルグランドスラム"は未だに達成者がいない為、もし達成者が表れれば、これは 有力な参考基準となります。 現役では、ロジャー・フェデラーとノバク・ジョコビッチは全仏、ラファエル・ナダルは全豪をもう一度優勝することができれば、達成することになる。 しかし、既にフェデラーは全仏を敬遠するようになっているし、ノバクも全盛期の力を取り戻したとはいえ、唯一難点の体力面を酷使する全仏では、優勝するのは容易ではないだろう。 そうすると3人の中で最も達成の可能性が高いのは、ラファエル・ナダルだ。 こちらは別記事でまとめてあるので、合わせて読んで頂けると幸いです。 その他の有力な記録保持者 長い期間で"最強"を決めようとするならば、避けて通れないのが、シングルス優勝数やマッチ勝利数でしょう。 こちらも重要な参考記録となるはずですので、記録をチェックしていきます。 しかし、僅差で現役であるロジャー・フェデラーが迫っており、現在でも特に衰えも見せていない為、 記録を更新するのは時間の問題でしょう。 それ以外の選手でも、ラファエル・ナダルやノバク・ジョコビッチにも、ジミー・コナーズを捉えるのは現実的かと思えます。 怪我や不調に陥る期間が長くなければですが。。 そのうえで、もしかしたら、ロジャー・フェデラーが更新した記録を他の2人が更に塗り替える可能性も残されてますね。 年間を通してポイント上位者8人しか出場できない同大会は年間を締める最後の大会として、多くの選手が鎬を削る。 この大会に優勝すれば、文字通りその年の最後の優勝者となり、多くのポイントと賞金が手に入るため、全選手が同大会を目指しているといっても過言ではない。 ポイントも4大大会に次いで稼げるため、マスターズよりも重要視されている。 しかし、この大会は室内で行われることが多く、サーフェスを苦手とする選手にとっては中々勝てるものではない。 特にラファエルナダル選手にとっては、苦手なサーフェスであるため、未だに1度も優勝できていない。 ノバク・ジョコビッチ最強説 画像引用元:twitter ジョコビッチに至っては、年間9大会行われるマスターズを、史上初めて全て優勝するという、ゴールデンマスターズを達成しました。 これはグランドスラム 4大大会全て制覇 よりも難しいといわれるほどの偉業です。 何故なら9大会全て違う都市で開催され、サーフェスもハードとクレーに分かれています。 そして何より大会回数も、4大大会の4つに対して、マスターズ9大会あります。 全て優勝するというのは、一昔前まで不可能とまで言われました。 裏付けとして、生涯グランドスラマーはオープン化以降8人いますが、ゴールデンマスターズは、ジョコビッチが達成するまで、誰一人いませんでした。 だから史上初なのですが。。 ラケットやストリングなど、時代の影響もあるでしょうが、それだけ難しいことをジョコビッチはやってのけたのです。 他にもジョコビッチは、"芝の王者"と言われるロジャー・フェデラーを全英オープン ウィンブルドン で破り、"赤土の王者"と言われるラファエル・ナダルを全仏オープンで破ってきました。 最強であるライバルを、彼らが最も得意とするサーフェスで破ってきた選手でもあります。 加えて、シングルスマッチ勝利数で、 フェデラーとナダル両選手に勝ち越しているのは、ジョコビッチだけなのです。 そうやってみると、数字には表れない部分を考慮して、実は彼が 一番"最強"に相応しいのかもしれません。 ラファエル・ナダル最強説 画像引用元:twitter ラファエル・ナダルを"最強"と推す声は、現時点では少ないかもしれません。 しかし、彼は4大大会優勝回数でフェデラーに1つ差と迫っており、そして現在も世界トップの実力を維持していることから、回数を伸ばして追いつくことは現実的です。 よって、 フェデラーを追い越す可能性が最も高い選手がラファエル・ナダルです。 それは即ち、 最強へ最も近い選手と言っても良いでしょう。 また、ナダルに関しては、多くの選手が夢見る ダブルグランドスラマーに最も近い存在でもあります。 4大大会を2周するなんて、テニスの歴史上考えられないことなのですが、ナダルに関しては多くの選手が不得手とする全仏を何度も取っていますし、残りの全豪を優勝する実力さえ、今なお、持ち合わせているのです。 勿論、今まで誰も成し遂げたことはありません。 可能性の話ですが、仮にナダルがフェデラーの優勝回数に追いつき追い越すことがあれば、一気に彼を"最強"へ推す声は強くなるでしょう。 既にマスターズの優勝回数は歴代1位を更新し続けています。 ジョコビッチか完全復活したとしても、クレーという圧倒的に強く得意な大会がある限り、安定して今後も延ばしていくことでしょう。 加えて、ダブルグランドスラムを成し遂げれば、単純に優勝回数などでは語れないナダル最強説に近づくことになります。 最もフェデラーも回数を積み重ねることが現実的ではありますが、年齢的なこともあり、実力をどれ程維持できるかは、疑問が残ります。 ナダルに関しては、フィジカルを全面に押し出すプレースタイルから、とにかく 怪我に関してどれだけケアできるかが今後の鍵となりそうです。 ロジャー・フェデラー最強説 画像引用元:twitter 現時点で、最強を選べと言われれば、間違いなく ロジャー・フェデラーでしょう。 この点については、多くの人が納得するはずです。 何故なら数字の上で話をしているので、いずれの記録も最上位に食い込んでるフェデラーを選出するのは当然のことでしょう。 もう1つ特筆すべき点は、ロジャー・フェデラーの存在が、ラファエル・ナダルやノヴァク・ジョコビッチの強さを引き出したのです。 まさに最強の名を欲しいままにしていた、2000年代前半、フェデラーの存在があるからこそ、ナダルはNo1になるため、不屈の精神と不断の努力を継続し続け、No1になった後でも、奢ることなく進化を続けています。 ジョコビッチも同じです。 フェデラー、ナダルに続く系譜が、確かに存在するのです。 彼等には退化がありません。 常に進化を模索し続け、若手が追いつけないほどの努力を重ねています。 なので、10年以上経った今でさえ、TOPに君臨し続けることが出来ているのです。 そして、その中心は、フェデラーという存在があったからこそなのです。 まさに 全ての最強説の中心となる選手がロジャー・フェデラーという選手なのです。 数字に表れない存在感を考慮すれば、 最強説を語るに当たり,今後もフェデラーを除いては考えられないでしょう。 後、フェデラーが凄いのは30代後半に差し掛かっても、実力が衰えない点です。 彼は未だに4大大会を優勝する程の実力があり、そして今年になってもシングルス1位に返り咲くほどの安定した力を保っているのです。 4大大会優勝回数のみならず、長い期間その実力を維持し続けたフェデラーを評価せずにはいられません。 ただし、それは現時点での話です。 後に続く、フェデラーより "若い"ラファエル・ナダルやノバク・ジョコビッチにも"最強"の名声を手にする可能性が残されています。 それには、彼らが今後数年にわたって、今の実力を維持し、4大会やマスターズの優勝、果ては1位在位記録を伸ばすことが不可欠ですが、決して不可能ではないのです。 むしろ手の届く範囲にいるのは確実で、後はどれだけその実力を維持できるかに掛かっています。 そして、同じようにフェデラーもまだまだ優勝回数を積み重ねていくでしょう。 彼等3人が信じられないレベルで、長い期間トップを競っている為、視聴者である私たちも、変わらず今の時代のテニスに引き付けられているのです。 今後も彼らの活躍から目が離せませんね! まとめ 現時点で、テニス史上最強を選出するならば、ロジャー・フェデラーで間違いないでしょう。 それは4大大会優勝回数や1位在位記録から見ても明らかです。 しかし、後に続くラファエル・ナダルやノバク・ジョコビッチにもフェデラーが作った記録を更新する可能性が残されています。 本当に、"最強"を評価できる日が来るのは、彼らが現役を終えた後の話になりそうですが、それが分からないのも今のテニスの醍醐味というところです。 まだまだ30代に差し掛かった彼らが魅せてくれるテニスに私たちも釘付けなのです。 1日1回クリックお願いします.

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フェデラー最強説

レンドル最強説

レンドル好きが高じて、こんなページを作ってしまいました。 内容は、一流選手のグランドスラム勝率やコート別勝率など 様々な数値を比較していくというものです。 最終的にレンドルの強さを証明するということなんですが。 データが中心なのでとっつきにくい部分もあるかもしれませんが、 テニスって他のスポーツに比べると データ分析が行われることってほとんどないと思いませんか? 中にはこういうのがあってもいいのではないかと考え、 思い切って作ってみました。 マニアックな内容ですが、よければ目を通してみてください。 ご意見など伺えれば幸いです。 まだ作成中の部分もありますが、今後色々増やしていこうと思っています。 >確か、室内コートで、めちゃくちゃ強かったと思います。 >やはり、実力が発揮しやすいコートですからね。 おー!おっしゃるとおりです。 コート別勝率ではカーペットが一番強く、82. 平均的なコートで強かったのがレンドルの特徴ですね。 >それに全米オープン決勝進出8年連続はすごいでしょう。 グランドスラム10大会連続で準決勝進出という記録も持っていますね。 これもオープン化以来の最高成績です。 どの大会でもどんなコートでも勝てたというのが凄いと思います。 この辺のデータも色々載せてますが 他にもご存知のことがあれば是非ご教示ください。

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決定版!歴代最強・史上最高のテニス選手TOP10【男子編】

レンドル最強説

Ivan Lendl USA 1985-07-22 Indianapolis Clay SF Ivan Lendl USA 5-7 6-2 6-2 1985-10-21 Tokyo Indoor Carpet SF Ivan Lendl USA 6-3 7-6 1985-11-11 Wembley Indoor Carpet F Ivan Lendl USA 6-7 6-3 4-6 6-4 6-4 1986-01-13 The Masters Indoor Carpet F Ivan Lendl USA 6-2 7-6 6-3 1986-03-24 Chicago Indoor Carpet F Boris Becker GER 7-6 6-3 1986-06-23 Wimbledon Grass F Boris Becker GER 6-4 6-3 7-5 1986-08-04 Stratton Mountain Hardcourt F Ivan Lendl USA 6-4 7-6 1986-10-13 Sydney Indoor Hardcourt F Boris Becker GER 3-6 7-6 6-2 6-0 1986-12-01 New York Indoor Carpet F Ivan Lendl USA 6-4 6-4 6-4 1987-11-30 New York Indoor Carpet RR Ivan Lendl USA 6-4 6-7 6-3 1988-06-20 Wimbledon Grass SF Boris Becker GER 6-4 6-3 6-7 6-4 1988-11-28 New York Indoor Carpet F Boris Becker GER 5-7 7-6 3-6 6-2 7-6 1989-06-26 Wimbledon Grass SF Boris Becker GER 7-5 6-7 2-6 6-4 6-3 1989-08-28 U. Open Hardcourt R16 Ivan Lendl USA 6-7 4 6-2 6-7 4 6-3 6-4 1993-10-11 Tokyo Indoor Carpet QF Ivan Lendl USA 6-3 1-6 7-6 2 Ivan Lendl USA leads 11:10 Hard: Boris Becker GER leads 3:2 Clay: Ivan Lendl USA leads 1:0 Grass: Boris Becker GER leads 3:1 Carpet: Ivan Lendl USA leads 7:4 【パワーテニスの到来】 レンドルの11勝10敗 ほぼ互角の勝負だ。 スコアも競ることが多かった。 2人は サーブ、 ストロークとも強烈で、 それまでのテニスにはない パワーショットの応酬が繰り広げられた。 その打ち合いは見ごたえ満点だった。 レンドルのパスと ベッカーのダイビングボレーの対決は最高で、 もしも豊富な映像が手元にあれば、このシーンだけを抜き出した 究極のハイライトシーンを作りたいと願うくらいだ。 特に両者が得意とした インドア・カーペットでは激しい戦いとなった。 中でも 1988年11月のマスターズは代表的な激戦としてあげられる。 この時の レンドルは長く欠場していた後の怪我上がりだった。 また ベッカーも年間通じて思ったように活躍できない年だった。 両者共に不本意なシーズンを送っていたわけだが、その年最後の大会で、 それまで鬱憤を晴らすかのような実に激しい戦いが披露された。 【グランドスラムでは】 グランドスラムでは ベッカーの5勝1敗。 特に ウィンブルドンでは3戦3勝と圧倒している。 テニスと言えばグランドスラム、グランドスラムと言えばウィンブルドン。 まず何をおいてもウィンブルドンの結果はクローズアップされる。 レンドルもウィンブルドンのタイトルが欲しかった。 「今までの全てのタイトルを返上してもいいからウィンブルドンが欲しい」 とまで語っていた。 その レンドルの前に何度も立ちはだかったのが ベッカーだった。 この意味で、 ベッカーは レンドルの壁だったといえる。 一般に ベッカーが レンドルの天敵であるかのように考えられるのは自然のことである。 【グランドスラム以外では】 しかし、テニスと言えばウィンブルドンという安易なイメージは、 全体像を見えにくくしてしまう弊害を持っている。 前述の通り ベッカーはある意味 レンドルの壁だった。 しかし、 ウィンブルドンに限ればそうでも、キャリアトータルでは決してそうではない。 というのも、 ベッカーにとっても レンドルが壁だったからだ。 特に年末に行われるランキング上位を狙う対戦では、 ベッカーはことごとく レンドルに退けられていた。 ようやく勝てたのが前述の1988年だった。 ただこの時はランキング1位をかけた戦いではなく、 直接対決で1位をかけ、 ベッカーが勝利するまでには更に時間がかかり、 1991年の全豪まで待たねばならなかった。 また、 ベッカー得意の芝で レンドルが1勝している点には注目だ。 この時の レンドルは、全仏を辞退までして芝対策をしていた時期だった。 結果は目を見張るほどの レンドルの圧勝となった。 一方、クレーコートでの対戦は最初の一回だけだった。 クレーでは ベッカーがなかなか勝ちあがらなかったのも原因だといえる。 【ベッカー最強説の検証】 ベッカーは人気が高かった。 今もって ベッカー最強説の声もある。 ウィンブルドンでの衝撃的なデビュー、それまで誰も打たなかったビッグサーブ、 何でもこなすオールラウンドなプレーなど、多くの強烈な印象を残している。 勝つときはとことん勝つので、強さのイメージは抜群だった。 しかし、キャリアトータルの成績を見てみるどうだろうか。 当サイトのでは 7位となっている。 これは歴史上のプレイヤーとして充分素晴らしい成績だと言えるが、最強とするにはもの足りない。 ベッカーは衝撃的な強さを見せることもできたが、ずっと勝ち続ける選手ではなかった。 6度のグランドスラムやランキング1位経験など見事な戦歴を持つものの、 ベッカーならばもっとできたはずだという意味で、 あえて、 記録ではなく記憶に残るプレイヤーだったと言いたい。 【ベッカーという選手】 波の激しい選手だ。 負けても強いイメージが崩れないのは面白いが、 それは本調子でなく負けるからで、不調が多かったこと表している。 他の選手との対戦成績にも大きく特徴が出ている。 最大のライバルというべき エドバーグには対戦成績で圧倒していた。 (詳細は を参照) 同タイプの サンプラスとは激しい戦いとなった。 特に インドアでは7勝6敗という大熱戦で、90年代屈指の好カードとされた。 しかしトータルの対戦では7勝12敗だった。 つまりインドア以外のコートでは 全敗していたのだ。 3度あった得意のウィンブルドンはもちろん、 1度だけあったクレーコートの対戦でも サンプラスが勝利している。 イバニセビッチとは10勝9敗と互角だったが、 シュティッヒに対しては8勝4敗と大きくリード。 また、 クーリエには6勝1敗、 チャンには5勝1敗と圧倒していたが、 アガシには4勝10敗と苦手にしていた。 このように、同じタイプと思える選手でも、勝ち越したり負け越したり、とにかく波が激しいのがわかる。 【プレースタイル】 ビッグサーブを主体とした オールラウンドプレイヤー。 1990年代のテニス界を席巻したこのプレースタイルの 元祖が ベッカーだ。 徹底的な パワーの概念をテニスに持ち込み、 コナーズ以上にテニスから優雅さをかき消した選手だった。 しかし、サーブ、ストローク、ボレーと何でもこなす優れたプレースタイルは、 その後のテニス界を大きく変えていった。 ベッカーがいなければ、1990年代のテニスはありえなかっただろう。 あまりの威力に 「ブンブンサーブ」と名づけられたフラットサーブは、 グラスやカーペットなど球足の速いコートで特に有効だった。 右足着地という現在ではあまり見られないオーストラリアスタイルのフォームだが、 この打ち方はサービス後のダッシュには向かないものの、より高い打点でボールを打つことができた。 特徴的な 厚いグリップは、重い球を打つのに効果的だった。 もちろんサーブは速かったが、 「スピード」というよりも 「威力」という感じだった。 デビューの頃は、 セカンドサーブも強烈だった。 それはもはやセカンドサーブではなく、 もう一度ファーストサーブを打つというギャンブル的なもので 「セカンドファースト」などと呼ばれた。 その後、スピンをかけたセカンドサーブをマスターするが、やはり フラットサーブこそが最大の武器だった。 ストロークも強烈だった。 一般的に ベッカーと同じような速いコートを得意とするプレイヤーはフラット系の球筋を使うのが常だが ドイツは元々クレーコートが多く ベッカーはタイプ的にはその系統を受け継いでおり トップスピンをしっかりとかけた打ち方を基調としていた。 一方で速いコートで有効な、よりコンパクトなショットも使いこなした。 フォアハンドは、振りがやや大きめで、回転過多とも言えたが、非常に力強く、 特に肩の上から振り下ろすショットは強烈で、どのストローカーにも負けない武器となった。 一方、低い球や速い球など、よりコンパクトなスイングが必要とされる場面においては バックハンドほどの洗練さはないとされ、しばしばリターンにおいてバックより劣る部分と評された。 バックハンドは、やはりフォア同様、スピンをかけた打ち方だった。 肘を支点にした、フォアよりも コンパクトなスイングのため、 ハードヒットするにはフォアほどの威力は無かった。 しかしこのスイングの利点を最大限に活かし、 マッケンローも多用した順回転のかかる 体重の乗ったブロックショットを使いこなした。 このショットは速い球や低い球に対しての適正が高く、リターンやパスで絶大な威力を発揮した。 ストレート方向への ランニングパスは ベッカー得意の決め球だった。 スライスも使ったが、 ベッカーのバックハンドといえば、なんといってもこの スピンショットだった。 ボレーも非常に上手かった。 長身を活かした スマッシュや、コナーズ顔負けの ダイビングボレーなど豪快なプレーを見せる一方、 足元の球や正面の球も柔軟に処理してみせた。 トッププロがボレーででフォアとバックのグリップを変えるのは珍しいが ベッカーは例外的に両方のグリップを器用に使い分けることができた。 足は遅くはなかったが、それ程速い選手でもなかった。 ドタドタと動く感じで、雨のウィンブルドンではよく滑ったりもした。 しかし、転びながらも果敢にラケットを出して返球する姿にはスター性を感じさせた。 ネットダッシュに不利なサービスフォームでありながら サーブアンドボレーをこなした点を見ても、動きの質は高かったと言える。

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