俺ガイル ss 大学 陽乃。 雪ノ下「もしかして……比企谷くん?」

雪ノ下陽乃 (ゆきのしたはるの)とは【ピクシブ百科事典】

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【八幡家】 おっす、おら八幡! 高校卒業して1人暮らししてるだ! 1人暮らしだから気が楽だぜ! 家でもボッチだぜ! 八幡「はぁ……」 心の中でテンションを上げてみたけど、やはり現実は悲しいものである。 家を出るなんて俺から言うと思うか?言うわけないだろ。 養ってもらう気しかなかったんだぞ。 親に追い出されてボロアパートで1人暮らしが始まった。 始まってしまった。 それなりに家事は自分で出来るから良いものの、めんどくさい気持ちはどうしようもない。 小町も「少しは顔出すよ!」とは言ってはいたが、少しってどれ位少しなんだろうか。 俺が実家に帰る頻度の方が多いのではないだろうか。 だが始まってしまったものは仕方が無い。 ここで割り切れるところが、高校生と大学生の違いだ。 まぁ、明日が入学式だからまだ大学生ではないんだけどね。 プルルルルル そんな事を思いながら、明日の入学式の用意をしていた時、俺の携帯に電話がかかってきた。 八幡「もしもし」 小町『あっ、お兄ちゃん!1人暮らしは慣れた?』 八幡「まだ大学生活も始まってないのに慣れるも何もないでしょ」 小町『ふーん。 まぁ、いいや!ところで今日はご飯どうするの?』 八幡「まだ考えてない。 何にしよ……」 ガチャ 小町「小町はオムライスがいい!」 その声は俺の家の扉が開くと同時に聞こえてきた。 そこには小町がニヤニヤしながら立っていた。 あぁ、家の前まで来てたんですね。 八幡「何しに来たんだ?」 理由なんてなくてもいいけどね。 小町ちゃんが来てくれるのに、理由なんていらない! 小町「小町が来るのに理由がいる?あえて言うならお兄ちゃんに会いにだよ。 今の小町的にポイント高い!」 八幡「高い高い。 最後の一言が無ければ、八幡的にもポイント高かったんだけどな」 ああ、1人暮らしをしてからか、小町とのこんな些細なやり取りが、懐かしく感じてしまう。 まぁ、なんだ。 親が共働きだし俺も1人暮らしを始めたんだ、自然と小町も1人になるのだろう。 今まで飯を食べる時は俺と一緒だったんだから、高2になるとはいえ少し淋しいところがあるのだろう。 仕方ない、早く飯の準備でもしてやろうか。 八幡「今から作るから少し待っとけ」 小町「小町も手伝おうか?」 八幡「大丈夫だ。 そこら辺に座っとけ」 小町「ソファも座椅子もないじゃん……」 そんな呆れたような顔で言われても…… 仕方ないじゃないですか。 金もそんなに持ってないから、家具とか揃えれないんですよ。 僕もしかして、バイトしないとダメなのかなぁ。 そんな事を考えながら、作り終わったオムライスに、ケチャップで名前を書いてやった。 ***** 小町と一緒に晩飯を食べ、食器を洗い終わってのんびりしていたら、時間は午後の8時を過ぎ、外は真っ暗になっていた。 八幡「まだ帰んなくて大丈夫なのか?」 小町「んー、どーしよ」 小町はテレビをぐでーとした体制で見ながら、素っ気ない声で答えた。 いや、答えてないなこれ。 まぁ、帰っても1人だから答えを濁したのだろう。 だが俺も明日は入学式なのだから、きっと高校も同じなのだろう。 小町も生徒会をしているのだから、手伝いなどがあるはずだ。 なら早めに帰してやるのがいいだろう。 八幡「俺も明日が入学式だから早く寝たいんだ。 だから帰るぞ」 小町「はーい」 相変わらず素っ気ない態度だ。 ……仕方ねぇな。 八幡「まぁ、あれだ。 明日は入学式だけだから終わったら実家に帰る。 小町の手料理を食わせてくれよ」 小町「……仕方ないなぁ。 お兄ちゃんの入学祝いだから盛大にしてあげるよ!」 少しは機嫌も直ったのか、小町は笑顔を見せてくれた。 外も暗いし、送って行ってやるか。 八幡「ほら行くぞ」 小町「うん!」 ***** 電車を乗り終え、暗い道を2人で歩いて帰っていた。 外は風が冷たかった。 小町「お兄ちゃんも明日から大学生かー。 大学でもどうせ友達とか全然出来ないんだろうな」 小町の方が冷たいんだけど。 何この子?なんでそんな事行言っちゃうの? お兄ちゃん大学生活始まる前からマイナススタートだよ。 でも小町の言うことは間違っていない。 大学なんて年中酒飲んだり騒いだりしてる奴らなのだろう。 ほら、もう仲良く出来る気しない。 普通の人とも仲良くなれないんだから、更に難易度を上げないでいただきたい。 八幡「まぁな。 友達がいるからいいってもんじゃないぞ。 いないならそれだけでメリットもある」 小町「例えば?」 小町は首をくてっと曲げながら聞いてきた。 八幡「まず、喧嘩することにならない。 そして、意味不明なテンションに無理して合わせなくてもいい」 小町「確かに合わせたりするのは面倒だったりするかも」 小町は頷きながら聞いていた。 八幡「人に合わせるのとか超気を使うじゃねーか。 ただでさえ気を使って、話しかけられないオーラ出してんだから察しろよマジで。 」 小町「お兄ちゃんは気を使うところがずれてるよ……」 いやだって、高校の時のガハマさんとか見てたら、本当に大変そうだったじゃないですか。 ならいっそ1人の方が楽だろう。 そう考えていたら、小町が俺の顔を覗き込みながら話し始めた。 小町「でも1人だとデメリットもあるのです!」 小町が人差し指を突き出しながら得意気に言い出した。 今まで1人だったのだから、デメリットなんて知り尽くしている。 私はなんでも知っている。 だが小町が語りだした以上、聞かないわけにはいかないだろう。 八幡「例えば?」 小町「お兄ちゃんが大学休んだ時、ノートを移させてくれる人がいない。 複数人での行動の時気を使わせてしまう」 ふむ、まぁそんな事は分かりきっていることだ。 そこで終わりだと思っていたら、小町はさらに続けた。 小町「あと目が腐ってるから不審者に見られがち!」 八幡「ちょっと小町ちゃん?ぼっちの話じゃなかったの?いや俺もぼっちだけど。 最後の一言はぼっちと言うより八幡効果が入ってるよ?」 この子なんて事言うのかしら。 生徒会なんかしてるから、一色の腹黒が感染して来たのかしら? 一色に小町が感染して来たら、きっと少しはあざとさが無くなるだろうに。 こんな会話をしていたらいつの間にか実家の前まで着いていた。 妹との楽しい時間は過ぎるのが早いな! 八幡「ならまた明日な」 小町「うん。 明日ねお兄ちゃん」 小町はそう言うとバイバーイと言いながら手を振って来た。 俺が歩きだして少し離れたところから振り返っても、まだ手を振っている。 明日早く行ってやるか。 ***** MAXコーヒー飲みてぇな。 小町を送り終わってからの帰宅中、ふと思った。 どうしても今MAXコーヒーを飲まなければいけない気がした。 てか、ただ飲みたいだけなんだけどね。 周りに売ってないかキョロキョロしながら帰っていた。 やべぇ、これ完全に不審者に見られるな。 あやしいものじゃありません!少し目が腐ってるだけの普通の人です! 普通の人は目は腐ってないな。 そんな風に周りを見渡しながら帰っていたら、コンビニがあったので入ってみた。 そしたら知った顔が、何やらお菓子コーナーで言い争っているのを見つけた。 由比ヶ浜「絶対たけのこの里がいいって!」 雪乃「いえ、ここはきのこの山一択よ」 な、なんてくだらねぇことで言い争ってんだ…… これはあれだな。 見なかったことにして早く出よう。 それがいい。 俺はなるべく最短ルートで飲料コーナーのところまで足を運んだ。 たどり着いた瞬間に俺は衝撃を受けた。 八幡「MAXコーヒーがないだと…」 あまりの衝撃に俺は言葉にしていたらしい。 それが聞こえてしまったのか、此方を見る2人組。 由比ヶ浜「あれ?ヒッキー?」 由比ヶ浜は驚いたような顔をしながら言った。 雪乃「お久しぶりね」 八幡「……おう」 由比ヶ浜「卒業式ぶりだー。 何してるの?」 相変わらず大きな声で元気な奴だ。 夜だから少しは声のトーン落とそうね。 八幡「小町を送って来たから、今から家に帰るとこだったんだよ」 そう説明すると由比ヶ浜は、口をぽかーと開けたままアホみたいな顔をしていた。 八幡「え?何?どした?」 由比ヶ浜「いやだって小町ちゃんを送って来て、今から家に帰るっておかしくない?兄妹なんだし一緒に住んでるはずじゃん!」 ああ、そういえば1人暮らししたこと言ってなかったな。 俺が説明しようと口を開こうとしたが先に雪ノ下がきりだした。 雪乃「察してあげなさい由比ヶ浜さん。 実家から追い出されたのよきっと。 家と言うのもきっと橋の下のことよ」 八幡「おい。 確かに家を追い出されて橋の下みたいに汚い家に住んでるけどな……あれ?反論のしようがなくね?」 反論しようと思ったけど、正論を言われてることに気づいちゃった。 気づいちゃった気づいちゃったワーイワイ。 由比ヶ浜「へー。 1人暮らし始めたんだ」 八幡「まぁな。 専業主夫志望として家事は出来るんだけどな。 毎日だとさすがにめんどい」 言い終わると、雪ノ下がため息をついていた。 雪乃「あなたまだ専業主夫を目指しているのね」 いや誰でも夢は持っていいじゃないですか…… 持っている夢が少しおかしいのだろうけど。 八幡「それで、お前らはこんなところで何してたんだ?たけのこVSきのこでも始める気なの?」 由比ヶ浜「ヒッキー聞いてたの?盗み聞きだ、きもい!」 聞いてたというか聞こえてきたんだよ。 たぶん店員とか、話聞きながら馬鹿にしてたと思うぞ。 俺だったらするからな。 雪乃「さすが比企谷君ね。 盗聴盗撮逃亡は得意だものね」 いやそんないい笑顔で言われても…… 八幡「盗聴も盗撮もしてねーよ。 大体最後逃げちゃってるしね。 完全に盗聴も盗撮も失敗してんじゃねーか」 言い終えると雪ノ下と由比ヶ浜が顔を合わせ笑っていた。 え?俺そんなに変な事言ったか? ……変な事は言ってるな。 由比ヶ浜「なんかこんなやり取り見るのも久しぶりだ。 えへへ」 雪乃「比企谷君が相変わらず捻くれているからよ」 八幡「俺のひん曲がった性格を直すなど可能性はゼロに近いぞ」 どわっはっはー。 どやっと俺には似合わないドヤ顔で言ったやった。 さて、MAXコーヒーも無かった事だしそろそろ帰るか。 八幡「んじゃ俺はそろそろ帰るわ」 由比ヶ浜「ヒ、ヒッキー!」 コンビニを出ようとしたが由比ヶ浜に止められてしまった。 八幡「どした?」 由比ヶ浜を見たら何やら、モジモジしながら何かを言いたそうにしていた。 お手洗いなら奥の方にあるぞ。 由比ヶ浜「ヒッキーも一緒にゆきのんの家行かない?」 八幡「……は?」 いきなり何を言っているのかなこの子は? 僕帰るって言ったじゃない。 アホの子すぎて日本語も分からなくなっちゃったのかな? 由比ヶ浜「その、明日入学式でしょ?だからゆきのん家でお菓子パーティーするの!よかったら来ない?」 ふむ。 入学式の前だから、お菓子パーティーをするのはよく分からんな。 それに前日なら早く寝たいものだ。 雪ノ下もそういうタイプだと思うのだけどな。 雪ノ下を見てみると何とも言えない表情をしていた。 え?何その顔?何を伝えたいの? 雪乃「はぁ。 由比ヶ浜さん?そういう事は家の主に確認を取るのが先じゃないかしら?」 由比ヶ浜「そうだった!いいかな?」 雪ノ下「別に構わないわ。 比企谷君もそれでいいかしら? 八幡「いや、ちょっと俺は今からアレだから」 由比ヶ浜「ヒッキー今から帰るって言ってたじゃん!暇って事でしょ?」 くっ、確かにそうだ。 墓穴を掘っちまったぜ。 けどこんな時間に女性2人と女性の家に行くなんて…… なんかこんな言い方したら変な感じになるな。 仕方ない。 由比ヶ浜は言い出したら人の話を聞かない子なのだ。 さらに俺の意見など、誰と話しても通らないのが普通なのだ。 なら諦めるのがいいな。 八幡「わかったよ。 ならさっさと行こうぜ。 」 由比ヶ浜「うん。 なら最後にこのたけのこの里を買って行こう!」 雪乃「きのこの山でしょ由比ヶ浜さん?」 まだそのやり取り続くんですね…… ***** 【雪乃家】 結局俺が、たけのこの里もきのこの山も買って雪ノ下の家まで行った。 雪乃「どうぞ」 由比ヶ浜「お邪魔しまーす!」 八幡「お邪魔します」 久しぶりに来たが相変わらず広くて綺麗な家だ。 この家に比べるとおれん家なんて…… 考えるのは止めよう。 雪乃「紅茶でいいかしら?」 由比ヶ浜「うん。 ありがと!」 由比ヶ浜の返事の後に俺も無言で頷いた。 さて、お菓子パーティーと言ってもよく分からんな。 いつ帰れるのだろう。 このように、すぐ帰る事を考えるのはぼっちの習性だ。 よかった。 まだ安定のぼっちだ。 由比ヶ浜「ヒッキーって文系だったよね。 どこの大学行くの?」 八幡「俺はA大学だよ」 由比ヶ浜「へー。 確かあそこって理系も一緒になったなかったっけ?」 八幡「おっ、よく知ってたな」 由比ヶ浜の言う通り俺の行く大学は、文系理系が同じ敷地内にあるのだ。 理系君とは仲良くできないな。 文系君とも仲良くできないな。 由比ヶ浜「って事は優美子と姫菜と同じだね」 あいつらも同じ大学なのか。 由比ヶ浜は……うん。 八幡「そうなのか。 まぁ、同じだろうが別に関わることはないだろ。 高校でもそうだったしな。 」 由比ヶ浜「あたしも同じとこ行けてたらな……」 ちょっと由比ヶ浜さん? 俺が聞かなかったのに自分から言い出しちゃいますか。 由比ヶ浜はうぅーと悲しそうな顔していた。 自分で墓穴掘るなんて、どこのさっきの俺だよ。 八幡「まぁ、なんだ。 大学なんて同じだろうが違うくらいで、三浦と海老名さんとの関係が切れるわけじゃないだろ」 そんな分かりきっているような言葉しか出てこなかった。 由比ヶ浜「……ヒッキーも?」 八幡「あ?」 由比ヶ浜「ヒッキーとも関係が切れたりしないよね?」 八幡「…………」 どうなのだろうか。 俺は今までずっと卒業したら同級生に会う事なんてなかった。 そういう関係になれた人が1人もいないからだ。 だからこれまでの経験から導かれる答えはノーだ。 だが、それでも、今回だけは違うのだろう。 由比ヶ浜ただ1人だけだが、関係を切りたくないと、そう思ってくれているのだ。 そんな事を思われるのは初めてだ。 なら俺の答えは1つだろう。 八幡「当たり前だろ」 俺は素っ気なく言ったがそれでも由比ヶ浜には十分だったらしい。 えへへと笑いながらじぶんのお団子をいじっていた。 雪乃「当たり前でしょ」 振り返ると、部屋着に着替えた雪ノ下が紅茶を持って立っていた。 八幡「当たり前なのか?」 雪乃「あなたがそう言ったのでしょう。 それに平塚先生の依頼もまだ解決していないのだから」 八幡「それってまさか……」 そう言うと雪ノ下は意地悪そうに微笑んだ。 平塚先生からの雪ノ下への依頼なんて1つしかないのだ。 それは俺が高校時代、奉仕部に入れられた最大の理由だ。 それが分かると俺は、無駄と分かっていながらと、諦めたように反論をする。 八幡「それってもう時効とかにならないのか?」 雪乃「あら?あなたに社会が決めたような事が通用すると思っているのかしら?」 八幡「ですよねー。 」 雪乃「それにもう私たちは……」 その言葉に俺と由比ヶ浜が聞き耳をたてると、雪ノ下はそこで言葉を止めた。 雪乃「いえ。 なんでもないわ」 俺と由比ヶ浜は、先の言葉が気になりながらも深くは追求はしなかった。 雪乃「ほら。 紅茶冷めるわよ」 由比ヶ浜「ありがとゆきのん」 そうして由比ヶ浜は紅茶を飲み始めた。 俺は少し冷めるまで待っていると、雪ノ下はこちらを見るなり口を開く。 雪乃「ほら、あなたも」 八幡「いや、俺は……」 雪乃「猫舌なんだよ。 かしら?」 八幡「……分かってんなら聞くんじゃねーよ」 口に運んだ紅茶は熱くはなかったはずなのに、俺の頬は少し赤く染まっていた。 明日から大学生活頑張るか。

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#1 八幡「恋人をつくろうと思いまして」 陽乃「……へぇ」

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Contents• 雪ノ下陽乃SS・二次小説おすすめランキング 陽乃さんがメインの作品をランキングにしてみました。 女王様と犬のクオリティが高すぎてちょっとこれを越える作品が出るとは思えないレベルです。 2位の犬とお姫様は女王様と犬の続編になっているので前作を読んでから読みましょう。 先輩八幡と雪乃の組み合わせがとてもいいことに気づかせてくれた作品です。 もともと雪乃は妹属性、というか普通に妹で、八幡はお兄ちゃんだからツンツンする妹を苦笑いを浮かべながらも優しく包み込む八幡とか最高だと思います。 あれ? 小町は? 妹キャラクターとして凡夫が一番好きなキャラクターは小町です。 千葉の妹はレベル高いけど高坂さん家の妹より小町の方が可愛いです。 ラブリーマイエンジェルです。 ・・・・・・小町メインのSSを探さなきゃ(使命感)。 女王様と犬 完結 原作再構成もの。 雪ノ下陽乃にヒッキーが振り回される話。 ヒッキーが陽乃の一つ下という設定でお送りしています。 原作再構成もので、陽乃二次小説の傑作です。 凡夫はここの陽乃さんが一番好きです。 特に最終話の『雪ノ下陽乃の最初にして最後の敗北』の場面はアニメで視たいレベルです。 この二次作品をもとにして、今度発売するゲームのルートを組み込んでくれ。 どこが歪んでいるけど本物な2人の関係性はとてもいいです。 歳が近ければ八幡と一番相性がいいのは陽乃だったのかもしれません。 そうそう。 魔王に振り回されてすぎてここの八幡はかなりのハイスペックになっています。 原作再構成• 魔王な陽乃様を楽しめる名作 犬とお姫様 『女王様と犬』の続編です。 陽乃が卒業した後、八幡が三年生、原作同級生の面々が新一年生として入学してきます。 原作再構成もの。 女王様と犬の続編で八幡が3年生の時に新一年生として雪のんが入学してきます。 八幡は兄で雪乃は妹だからなのか先輩・後輩関係の方が安定感がありますね。 後輩雪のんがかわいすぎてやばい。 これもう雪乃ルートでいいのでは・・・・・・、よくありませんねすいません。 やっぱ魔王様には勝てませんというエピソードが掲載されています。 それがこちら。 誰かイラストにするんだ。 はやく! ・『女王様と犬』の続編 ・ゆきのんは妹としてみると最高にかわいい ・やはり姉はいいものです やはり俺の魔王攻略は間違っている。 「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 」の八幡と陽乃メインSSです。 再び紅茶の香りを取り戻した比企谷八幡の日常。 そんな中、雪ノ下陽乃との関わりが徐々に変化して行く。 温泉出ます。 原作設定のまま陽乃ルートに突入というか拉致されてしまうSSです。 陽乃ルートの魅力は、圧倒的なスペックを誇る魔王様じゃないと八幡は基本的に攻略不可能だからだガンガンいってください!という点です。 どんな点だ。 こんなにたくさん魅力あるヒロインがいるのに、一番攻略難易度が高そうなキャラクターが主人公の八幡ってやっぱ間違っているよな。 だから好きなんだけど。 八幡は受け身なキャラクターなので振り回す妹キャラ・姉キャラと相性がいいと思うけれど、俺ガイルに姉キャラって陽乃さんしかいないんだよね。 静ちゃんは先生だから。 年齢がかけ離れているとかないから。 やはり捻くれボッチにはまともな青春ラブコメが存在しない。 原作再構成 眉目秀麗、成績優秀で音楽、運動も得意。 おまけに対人能力も高く、常にニコニコと明るく振舞っている雪ノ下陽乃は、まさに完璧超人と言える存在だった。 しかし、その完璧さは彼女が幼い頃から人前に出てきた中で作り上げた外面であった。 比企谷八幡はボッチのまま高校生活の3年目を迎えていた。 そんな彼はとある出来事をきっかけに、今までもこれからも関わっていくことがないと思っていた同級生の雪ノ下陽乃と絡んで行くこととなる。 同級生の目線になると、完璧さよりも危うさが見えやすくなって支えてあげたくなるね。 でも凡夫としてはやはり魔王様には振り回されたいんだ。 ・・・・・・Mじゃないよ! Mだとしてもそれはなんか良い感じの紳士さ! やはり俺の幼馴染みが彼女なのは間違っている。 雪乃「何を言っているのかしら?」• 雪ノ下姉妹と八幡が幼なじみだったらという原作再構成SS。 1が共通ルートで2が雪乃エンド、3が陽乃エンドです。 ・・・・・・こういうギャルゲーはないものだろうか。 俺妹は原作補完という側面もあるけどそのくらいの密度でキャラゲーを作成してもらえないものだろうか。 いやもう、ほんとうに陽乃と結婚する未来線にいる八幡が見たい。 ・・・・・・「きっと、女の子はお砂糖とスパイスと素敵な何かでできている。 」って、パワーパフガールズかな? もしくはマザーグース。 魔王に見出された景虎を待つ運命はいかに。 なので俺ガイルメンバーはあまり登場しないと思われます。 大学生が高校に関わる機会ってあんまないですよね。 そりゃあ陽乃さん、暇人大学生扱いされますわ。 魔王様が魔王さましているのもいいけど、実はやっぱり女の子なんだよねという面を強調した作品も好きです。 陽乃が好きすぎて辛い。 原作とかアニメだと可愛い要素ないはずなのに、脳内補完しているからとんでもなく好みのヒロインになっています。 何かしらの病気ですね。 わかってます。 俺ガイル関連記事•

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陽乃「ふふ、比企谷君の初めて、もらっちゃった♪」【俺ガイルss/アニメss】

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俺は比企谷八幡。 総武高校2年……だったのは、もう10年も昔の話だ。 ……いや、今言いたいのはそう言うことじゃなくて。 結婚して5年目、正直罪悪感がヤバい。 毎朝くたびれた顔をして出勤し、そして毎晩さらに、くたびれたを通り越して死にそうな顔をして帰ってくる妻を見ていると、それに比べて俺は一体何をしているのかという気持ちになる。 雪乃の力になってあげれない自分が、嫌になってくる。 俺は俺なりに、せめて雪乃がすぐ休めるようにと色々と気をつかっているつもりなのだが、それでも今のところ、雪乃の体調の維持が精一杯だ。 最近は、あれほど雪乃が愛して止まなかったパンさんもこの家から忽然と姿を消している。 体力の回復に精一杯で精神の安らぎにまで割いている時間がないのだろう。 もはや、無力感を通り越して俺が雪乃を追い詰めているのではないかと思うまである。 第一章 やはり比企谷八幡は変われない 「……ふぁ」 朝5時。 冬場は寒く、出来ればこのままベッドから出たくはないが、そんなことは言っていられない。 主夫の朝は早いのだ。 「今日は月曜日……燃えるゴミの日だな。 」 安直なセリフに聞こえるかもしれないが、実はこうやって逐一声に出して物事を確認すると言うのは、家事をするに当たってとても大切なことである。 下手をすると、 「あれ、俺って次、何をするんだっだっけ……」 となって、また確認する羽目になり、二度手間、つまり時間の無駄になる。 俺は無駄なことは絶対にしたくないタイプだからな。 例えば日曜の朝にそんなことしてみろ。 プリキュアが見れなくなる。 ……まあ、最近はそのために30分も時間を使うのが申し訳なくなってきて、見る機会も少なくなってきているんだけど。 雪乃は日曜だろーとなんだろーと連日出勤である。 どうやら、労働基準法というのは労働者のみに適用されるものであって、使用者にとってはどれだけ働こうが関係のないものらしい。 それが本当にそうなのかは知らないが。 まあ、それはともかくとして。 「……ああ、八幡、おはよう。 早いのね……」 「……ん、ああ、おはよう」 雪乃が起きてきた。 現在時刻午前5時42分。 ちょうど朝ごはんが出来上がったタイミングだ。 「……それで、今日は何時くらいに帰ってこれそうなんだ?」 「えっと……10時くらいかしら」 ……どうやら今日は帰ってこれないようだな。 目線が泳いでるぜ、バレバレだ。 「わかった、じゃ、そうする」 「ええ、何て言うか、その……ありがとう、私のために」 ……最近こいつは、全く毒舌を吐かなくなった。 高校時代には、あんなに、息をするように吐いていた毒舌を。 原因はやはり、仕事だろう。 おかげで、日々の会話が味気ない。 感謝の言葉しか並べられていない会話なんか、はっきり言ってうんざりするだけだ。 それでも俺は、 「いや……まあ、仕事、頑張れよ」 こんな答えしか返してやることができない。 気のきいた言葉なんて、返してやることができないのだ。 今日は結婚記念日だというのに…… 青春時代、それこそ10年前には、女って、何でそんなに記念日を気にするんだろうな、と思っていたものだが、今となると、その気持ちがよーく理解できる。 要は、口実だ。 大切な人と一緒にいるための口実。 本来女性が立っている方が多いポジションに立ってみて、それが理解できた。 ……俺が女性的になった訳じゃないよ?うっふんとか言わないよ? 「八幡、シャワーを浴びてくるわ」 「わかった」 雑談ばっかりでストーリーが全然進んでいない間も、どうやら雪乃は、しっかりと出勤の準備を進めていたようだった。 それから一時間後。 シャワーを終えた雪乃は、用意されていた朝ごはんを食べ、化粧を済ませて、今正に出勤しようとしていた。 俺は玄関先に見送りに行く。 「……できるだけ、早く帰ってくるから」 そう言って浮かべる笑顔でさえ、俺たちがあれほど嫌った嘘や欺瞞で繕われているように感じる。 今の雪乃は。 もはやあの頃の雪乃ではない。 「わかった」 しかしそれは、俺にも言えることなのかもしれなかった。 本当は分かってなどいないのに。 仕事になんかいって欲しくないのに。 つい、「いつもの流れで」言ってしまう。 それが惰性であると知っていても。 「……いってきます」 「いってらっしゃい」 ……違う、そうじゃない。 俺は何も変わってなんかいない。 相も変わらず、俺はそれ以外の選択肢を持てないでいるのだ。 10年前のように。 第二章 しかし材木座義輝は暴走する。 その日の午後、俺の携帯にとある人物からの着信があった。 材木座義輝。 10年前、よく奉仕部に依頼をしてきた、常連のうちの1人だ。 今は確か…… 出版社を起こしたんだっけ? とりあえず電話に出る。 「もしもし」 「ふはははは!我だ!八幡!」 プツッ。 ……プルルル。 「もしもし」 「あ、もしもし八幡?我」 「おう、材木座か」 「あー、今時間大丈夫?」 「ん、良いぞ」 ……一回電話を切ってから出る。 これ材木座と話すときの常識。 一回目で出ちゃうと、終始あのテンションだから疲れる。 「それで、何の用だ?」 「えっと、仕事だ」 「またか……」 「なっ!ちゃんと報酬は払っておるではないか!無礼な!」 「はいはい……」 材木座は、月1のペースで俺に仕事を依頼してくる。 なんてことはない、ただのモニタリングだ。 材木座のところで発刊した本を読んで、どんな年代の、またどんな性別の人に売れそうかを教える。 ……それだけで、何と不労所得が月20000円! Youtuberもビックリだ。 まあ、あいつがそれで助かるってんなら、断る理由もない。 現に、本屋で「あ、これ読んだやつだ」という本を見つけたこともある。 売れたかどうかは知らん。 「……で、今回のは何だ?」 「実はな、今回の原稿は、何と我が直々に書き上げたのだ!」 「……ほう」 こいつ、実はあの2年間で並々ならぬ文章力を身につけ、大学のサークルで見事電撃大賞を受賞、一時期プロのラノベ作家でもあったのだ。 そんなあいつが新作を出すとは。 高校時代とは違ってワクワクするぜ。 「原稿は既に送ってある。 では八幡!また会おう!」 「ああ、材木座、待て」 「何だ?八幡、我が友よ」 ……そういえば、こいつも一応、社長、なんだよな。 「……聞きたいことがある」 「わかった、手を貸そう」 ただし、 と、材木座は付け加えた。 「我はまだ昼食を取っておらん。 場所はこちらが指定する。 よいな?」 「ああ、構わない」 「であればよし!今から向かうぞ、八幡よ!」 ピッ。 「わははは!おい秘書よ!我はちょっくらサイゼリヤに行ってくるぞ!」 ……あ、あいつ、間違って通話ボタン押しやがったな…… どうやら材木座の携帯はハンズフリー状態のまま放置されているらしく、周囲の喧騒がけたたましく聞こえてくる。 相変わらずうるさい職場だ。 ま、社長があれだからな…… そうして、俺が電話を切ろうとした時だった。 「もしもし、勝手にお電話変わりました。 秘書の戸塚と申します。 ……えへへ、八幡、久しぶりだね」 お、戸塚だ! やった! 「おう。 大丈夫か、職場に毒されてないか?戸塚」 「あはは、とっても楽しいよ!あ、そうだ!そういえば、今度結衣が遊びに行きたいって言ってたから、来週あたり、またお邪魔させてもらうねー!」 「わかった、待ってるぜ!」 「……と、そうだ、もうひとつ。 ねえ八幡、材木座くん、八幡と話せると、すっごく喜ぶんだよ!だからさ、えっと、お仕事じゃないときにも、良かったらお話してあげてね!」 「戸塚の頼みだからな、わかった」 「ふふ、八幡らしいや。 じゃあ、集合場所はサイゼリヤっぽいから、遅れないようにねー!」 そう言って、戸塚は電話を切った。 来週戸塚が家にくる…… やった! これはパーティーだな! 久しぶりに由比ヶ浜とも話ができるから、雪乃も喜ぶだろう。 雪乃が居ればだけど…… …… ダメだ。 早く材木座の所に行こう。 俺は、急いでサイゼリヤに向かった。 第三章 そして比企谷八幡は思い出す。 急いで準備を整え、二十分後。 サイゼに着いたはいいものの、結構混んでんな…… 辺りを見渡して、とりあえず体格のいいやつを探す。 すると、 「 おーい、八幡!」 そこにはこちらに向かって手を振る天使の姿が! あとついでに材木座! 材木座、ナイス目印だ! 流石の体格だぜ! ひとまず、二人と合流することに成功した。 が、材木座は、 「おっと、漆黒の堕天使が我を呼んでいる!とうっ!」 ……などと言い、まあ、食事の場なので後は伏せる。 気持ち悪いから黙って行けよ…… しかし、材木座が居なくなったことによって、言っちゃ悪いが、最高の状況が生まれたのだ。 俺は今、戸塚と二人っきりである。 目の前に戸塚。 俺の目の前に戸塚。 いやあ、随分と久しぶりだなぁ…… 年甲斐もなく、ついはしゃいでしまいそうである。 ……しかし、今はお互い家族持ち。 それに加え、戸塚の方は一家の大黒柱。 見た目はそんなに変わらないけど、やはりどこか、父親としての威厳が感じられるのだった。 「えへへ……やっほー、八幡」 しかし。 やはり戸塚はとつかわいい。 「ねぇ、八幡はご飯食べた?」 「あ……食べたけど」 「そっかー、八幡主夫だもんね!」 ……今のはポジティブに捉えて良いのだろうか。 「うちの主婦も、もうちょっと頑張ってくれたらなぁ……」 そう言って、冷たい視線を斜め下に向ける戸塚。 どうやら、由比ヶ浜の料理の腕は相変わらずらしい。 ……というか、今、何か見てはいけない物を見てしまったような気がする。 戸塚は、すっかり世の働くお父さんだった…… 「はっちまーん!待たせたな!懐かしの剣豪将軍再臨!」 ……おっと、どうやら材木座が帰ってきちまったらしい。 「むむっ、何だ八幡!その冷たい視線は!もしや新たなる闇の力、アイズ・オブ・アイスか?」 「あー、また始まっちゃったね……」 「おい材木座、戸塚が引いてんだろ、やめろ」 「いいよ、慣れてるから」 材木座、お前いつの間に戸塚とそんな中に…… あれか、単純接触効果か!? ……とか何とか言って、俺達はしばらくの間、久しぶりの再会を祝うようにはしゃいでいたのだった。 しかし、やはりその時は訪れた。 「……ところで八幡、話って何?」 「そうだそうだ、我も気になってたところだ」 「ああ……そうだったな」 とは言っても、本当に忘れていた訳ではない。 むしろ、今までオーバーにはしゃいで、無理やり頭の片隅に追いやっていたようなものだ。 いざ話し始めるとなると、怖くてしょうがない。 しかし同時に、そんな悠長なことを言っていられないのも、また現実だった。 「何でも聞くよ、八幡」 「ああ、遠慮なく話せ」 「……ありがとう」 正直話しづらかったが、俺は、最近雪乃が働きづめで全然休めていないこと、それも、体力、精神力共にもう限界に近いであろうこと、そのせいで、夫婦仲があまり芳しくないことなどを、彼らに打ち明けた。 そして、 「なあ、材木座。 お前も一応、雪乃と同じ社長だろ?今の話を聞いて、何か俺にできることがないか、考えつかなかったか?」 ……だから何だ、と言われそうな質問だが、俺は藁にもすがる思いで材木座に問う。 しかし、ついにその答えが帰ってくることはなかった。 その代わり、 「……ねぇ材木座くん」 「……うむ」 二人は、俺の話が終わるや否や、何かこそこそと話をし始めた。 「な、何かあったのか?」 「いや、ちょっと……ね」 「うむ……」 「何だよ、その曖昧な返事は」 「だって……ねぇ、材木座くん」 「うむ……八幡よ、これは本当に言いづらいことなのではあるが……」 「「変わったね な 、八幡」」 「……っ!!」 がばっと、俺の心が抉られる。 それはつまり、この一連の原因は俺にある、ということなのだろうか。 やはり、俺が悪いのだろうか。 ……いや、そんなこと、分かりきっていたことだ。 俺が悪い。 それはわかっていた。 雪乃はあんなに頑張っているのだから。 ……対して俺は、何もしていないのだから。 「……八幡」 帰り道、不意に戸塚が口を開いた。 「八幡てさ、雪乃さんのどこを好きになったの?」 「……」 「悩むよね。 多分、僕が想像している以上に、八幡は雪乃さんの良いところをいっぱい知ってて、それで、雪乃さんを好きになったんだと思うから」 「……」 「それはわかる……僕も同じ」 「……ああ」 「僕はね、八幡。 葉山くんよりも、八幡よりも」 「……そうか」 「これは別に、そりゃあ結婚したからつまりそういうことだろう、っていう話じゃないんだ。 だから、もし、これで結衣が他の男の人と結婚していても、いやらしい話、それでも僕は結衣と結婚できると思うよ。 それでも結衣は、きっと僕を選んでくれるって、そう確信できる」 「……っ!」 「逆も同じだ。 もし僕が結婚していても、どこかで結衣と知り合うことがあったならば、僕はなりふり構わず、結衣に結婚を申し込むだろう。 そして一緒に子供を作って、幸せな家庭を築いていくんだ……今のように」 そう言って戸塚は、今までに見たこともないような満足げな顔をして…… そしてまた口を閉じた。 「……俺には」 俺には果たして、そんなことが言えるのだろうか。 相手の幸せを奪ってでも、 自分の幸せを投げ棄ててでも、 それでも一緒になりたい、だなんて…… ………………。 10年前、俺は、彼女にしっかりと伝えたはずだ。 自分の言葉で、ハッキリと伝えたはずだ。 ただそれを、今まで10年間、うっかり忘れていただけ。 ああ、そうだ。 そういうことだったのか…… ……瞬間、視界がパッと開けた感覚があった。 横を見ると、戸塚が微笑んでいた。 「……僕の言いたいことは、分かってくれたかな?八幡」 「……ああ、ありがとう、戸塚」 これでようやく、思い出すことができた。 10年前の覚悟を。 俺と彼女の、最初で最大の約束を。 ……そういえば、今日は結婚記念日だ。 あの約束を果たすのには、丁度タイミングがいい。 帰ったら、雪乃と二人で話し合おう。 そう思って、俺は戸塚に礼をいい、今度こそ帰路に着いたのだった。 ……しかし。 その日、やはりいくら待っても雪乃が帰ってくることはなかった。 第四章 しかし雪ノ下雪乃は煩悶する。 ……ふぅ、やっと片がついたわ。 時刻は……午前1時。 ああ、今年もダメだった…… ごめんなさい八幡、あなたも今日が何の日だったか、知らない訳ではないでしょうに…… 今日は……昨日は、私達の結婚記念日。 まあ、世の中には、結婚記念日なんてどうでもいい、なんて言う人達もいるのだけれど、私達にとってこの日は、ある特別な意味合いを持っている日でもある……それを八幡が覚えているのかは分からないけれど、毎年、期待してしまうものがあるのも事実。 つまり、私達にとってこの日は、一年の中で、互いの誕生日に続く3番目の記念日。 そんな大切な日を私は、こうして会社にいながら終えてしまった。 今年で3回目、いい加減八幡も怒っているわよね…… 「……はぁ」 独りでに出てくるため息も、もう何百回聞いたのだろう。 ため息をすると幸せが逃げて行くって言うけど、もしかしたらそれは、あながち迷信ではないのかも知れない…… 「社長、お疲れさまです」 「ええ、お疲れ様。 今日はもう遅いから、上がっていいわよ」 「え……あ……分かりました、失礼します」 「八幡……ごめんなさい」 私は、いつからか人の仕事まで背負いたがるようになっていた。 理由は分かっている。 ただの口実作り。 家に帰らないための、詭弁でしかない言い訳を求めているのだ。 八幡のため、と、自分にそう言い聞かせながら。 多分、今更私が家に帰ったところで、きっと八幡は、私の体を気遣ってすぐに寝るよう勧めてくるだろう。 自分の感情に、必死にブレーキを掛けながら、またムスッとした、しかし優しいあの顔で、不満など一切漏らさずに、私を迎えてくれることだろう。 私は、それを見るのが何より辛い。 ……彼はずっと隠し通せていると思っているのでしょうけど、実は、私はとっくに気づいている。 彼が、私達の間に子供を望んでいることを。 私だって、子供は欲しいと思っているわ。 あの人の子供を産んで、1日でも早く、今よりもさらに幸せな家庭を作りたい…… でも、未だにそれができないでいる。 私の仕事のせいで。 彼は優しいから、いつも私のことを優先してくれる。 朝も、いつも早い時間からご飯を作ってくれているし、帰ってきても、家の中はいつもキレイに整頓されていて、私がすぐに休めるようにベッドの用意までしておいてくれる。 私も、ついその優しさに甘えて、自分の体調の方をとってしまう…… 私のせいで、彼がどれだけ辛い思いをしているか。 私の弱さのせいで、彼がどれだけ心の中で泣いているか。 分からない訳ではないのだけれど、自分ではどうすることもできない。 だから、逃げる。 八幡の優しさを利用して、彼とのコミュニケーションを避ける。 避けつつも、心の中では彼の言葉を待っていたりする。 「……八幡、許して」 今のところそれが、私が言える精一杯の言葉だった。 携帯が鳴った。 ……葉山くん? 一体何の用かしら…… いや、違ったわ。 そういえば、私が彼に連絡を取ったのだった…… ああ、本当ダメね、私。 「もしもし、葉山くん?」 「ああ、雪乃ちゃんかい?」 「ええ、そうよ。 わざわざ連絡してくれてありがとう」 「何だ、覚えていたのか……正直、ちょっと不安だったよ」 そう言って、葉山くんは軽い笑みをこぼした。 彼にまで見抜かれるなんて…… 「まあ、こっちもちょうど今、決心が固まったところだからね。 タイミング的にはバッチリだ」 「今……?」 「まあ、詳しい話はうちでするんだろう?僕はもう少しで着くところだから、そろそろ雪乃ちゃんにも向かって欲しいかなーって」 「わかった、すぐ行くわ」 「待ってる」 ピッ。 …… 本当に、最低な女。 結局、自分のことしか考えてないんだから。 時間通り、私は葉山くんの家に着いていた。 「いらっしゃい、雪乃ちゃん」 「おじゃまします」 リビングに通され、葉山くんは何か飲み物を、と言いキッチンへ、私はそのままソファーに座る。 数分後、葉山くんはワインとグラスを持って戻ってきた。 「あの、私は、アルコールは……」 「ああ、そうなのか。 じゃあ、すまないが僕だけいただくことにするよ……素面じゃ、やっぱり厳しいところがある」 「……構わないわ」 葉山くんは、そう言ってワインをグラスに注ぎ、少しだけ口に含んだ。 「……じゃあ、最後に聞くけど、今からのことを聞いて、決して、雪乃ちゃんは罪悪感を抱かないでくれ。 悪いのは僕だ」 「分かったわ……」 「それと……あとはいいか。 じゃあ、短いが、語らせて貰うとしようか。 大学2年生で、当時の僕は、何も知らないまま家庭をもつことになった。 相手はどこだかのご令嬢。 お見合い結婚。 ほぼ政略結婚みたいなものだった。 それでも僕たちは、最初のころは、とても幸せだったんだ。 子供も作ったし、円満だった。 でも、それを壊したのは僕だ。 僕が彼女を信じきれなかったせいだ。 ……ある日のことだ。 僕はその日、接待でとあるホテルのレストランに行ったんだ。 結構名の知れたところでね、それなりに客もいた。 接待は順調、このままいけば、あと数分で終わりそうな、そんな時。 その客の中に、男を連れた彼女を見つけてしまった。 向こうも僕を見つけたようだった。 動揺した。 見間違いだ、と何度も自分に言い聞かせた。 詭弁でも何でもいいから、とにかく言い訳がほしかった。 とりあえず、そのときは仕事に集中することで何とか乗り切れた。 問題はそのあとだった。 家に帰ると、彼女はやはり気まずそうな顔で僕を迎えてくれた。 どうしたんだ、とか、何で、とか、僕は彼女にそんな質問すら、弁解の余地すら与えてやらなかった。 もしかしたら、僕の誤解かもしれなかったのに。 僕は、そこまで考えてやることすらできなかった。 そして、その後も僕らの間で話し合いは行われることなく、財産も親権も全て彼女に押し付けて、 結局、僕らは離婚した。 話が終わるころには、すでにワインは無くなっていた。 顔が赤い。 相当アルコールが回っているのだろう。 「ええ……ありがとう、葉山くん」 「礼には及ばないよ。 言うなら、それは彼に言ってあげてほしい」 「……どうして?」 「今の僕は、彼のお陰で生きる希望を失わずに済んでいるから。 「……で、僕からのことだけど」 「……はい」 「単純に、信じてやってほしい。 彼の人格を、何から何まで信じてやってほしい。 世の中には二種類の人間がいるが、彼はそれに値する方の人間だ。 雪乃ちゃんが素直になりさえすれば、彼はきっと君の期待通りの答えを返してくれるだろう。 いいか、嘘はつくな。 それでも、私にとってそれは大きなヒントだった。 腹を割って話し合う。 今まで逃げてきたことにピリオドを打つ。 無駄なことは一切なし。 それだけで良かった。 話が終わってから、三分くらい経った後、 「……彩加達の方も、上手くいっているかな」 ふと、彼はそう漏らした。 「戸塚さん?」 「ああ……気にしないでくれ。 それよりほら、こんなに遅くなったんだから、電話の一本でも入れておかなきゃ、あの愛妻家はきっと悶絶し出す頃だと思うよ」 「愛妻家……」 確かに、そうだわ。 葉山くんにもだけれど、私が一番助けられているのは、他でもない彼なんだから。 そう思うと、もういてもたってもいられず、私はすぐさま「我が家」に電話をかけることにした。 「葉山くん、ちょっと失礼するわ」 「ああ、構わない」 プルルル。 午前4時、起床。 ……やはり雪乃は帰って来ていない。 仕方ない、朝食は一人で食べるか…… アイツも忙しいんだろうしな。 そうしてベッドから下りたのだが、部屋の隅に寄せてある洗濯物を見て自分が昨日何をしていたのか、また何をしていないのかを思い出す。 「今のうちにまとめておかなきゃな……」 そう言って、ゴミ袋を取りにキッチンへ向かおうとしたのだが、寝不足のためか、立ちくらみをおこしてベッドに倒れこんでしまった。

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