俺ガイル ss アンチ葉山。 PC生活: ss select>やはり俺の青春ラブコメはまちがっている(八幡メイン-アンチ)

比企谷「社長な妻と主夫な俺」

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続 二期 11話 感想 - SubCul 88 Channel 「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 」原作とアニメでは異なる部分も多く、葉山と雪ノ下の結婚話というアニメ組には寝耳に水な話題が挙がっていたので紹介します。 それと、雑誌アニメディアでアニメスタッフのかなり内容に突っ込んだ話があったのでそちらも紹介します。 以下、2ちゃんねるより抜粋 雪乃は今回11話で文系希望であることを明らかにしたけど、 もともとはどっちの希望だったの? 陽乃が理系なんだよね。 これは雪乃が姉の後追いをやめて、自分の意志で進路を決めたということなのか、依存対象が姉から八幡に変わったということなのかどっちが正解なんだろ。 最初、雪乃はそこまで意志の弱い人間じゃないと思うから前者かと思ったけど、最後の葉山の意味深な台詞 「もう陽乃さんの影は追っていない。 ただ、それだけでしかない」で後者な気もしてきた。 そもそも雪乃は最初から文系希望だろ 姉の後追いと自身の希望で迷ってたから1期6巻で進路調査票出すの遅れてた訳で 雪乃クラスは留学するなら文化祭の時にある希望をださないといけない。 ここで留学を選ばないってことは、八幡由比ヶ浜いるから留学する意味がなく、自分探しは日本で八幡と同じ文系でやる。 理系から文系に変えたのは、陽乃を追いかけるのを止めた。 そして葉山の文系選択は、雪乃陽乃と葉山の間で結婚って話があったんでしょう。 両家とも家同士の繋がりが欲しい。 結婚して親戚にならなくても、葉山が文系で弁護士になれば結婚しなくてもいいという選択を、今回の話でやった。 え?いきなり意味不明な話になってるんだけど 弁護士がどうとか許嫁とか結婚の話なんかあった? アニメではほぼ触れてないけど、原作ではそういう事を匂わせるシーンが有ったんだよ。 アニメは原作から結構カットされているからね。 葉山は雪ノ下姉妹どっちかと許嫁なん? 女避けと選ばないってのはそういうことだろ? 正確には許嫁ではないな、もしそんな事が決まってたら、雪ノ下か葉山か陽乃が八幡に言ってるはず 独裁的な母が願望として持ってるという話から 結果的に許嫁のような扱いになるんだろうというレベルの話w 母親の雪乃評が低いから、姉の方を一緒にってのはあるでしょう。 そもそも、スポンサーである親に自分の進路すら教えない雪乃と葉山を結婚させるのもどうかと思うが ただ親からみたら雪乃のバカ娘、こういうのだから信頼のおける葉山に預けたいと だから、陽乃は雪乃を鍛えてまともな人間にして婚約させたくないとも考えられる これまで母は雪乃にとって姉以上に逆らえない容易には超えられない高い壁みたいなイメージがあったけど、実際に登場してみると雪乃の方が幼稚な反発してるだけで(葉山との相対的なイメージ)、実は自分が困難に直面した時に周囲と協力して解決できるようになったことを示せれば、そこまで何でもかんでも強制しないんじゃないか。 将来的に葉山との婚約の可能性はありそうだけど、それはあくまで今のままだったらという話であって、決められた未来じゃないことを分かってるから、葉山も雪乃の成長を信じて自分からあえて何もしてないだけな気がする。 葉山、陽乃側からの問題点は多分依存系の何かなんだろうけど、雪乃自身が感じてる自分の問題点が見えてこない。 雪乃が八幡は自分と同じじゃなかったって言ってるし、自分でも自分の弱さというか依存体質というか、問題点は薄々自覚しているんだろうな。 「もっと酷い何か」が「無自覚な依存」って考えは非常に納得がいくなあ もしかして、9話の「今度、私を助けてね」は許嫁のことを言っていたのか? やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 続 二期 9話 感想 - SubCul 88 Channel 最初は周りに流されないスイーツ(笑)と真逆を行く強い女って感じだったけど、 親の金で一人暮らししてることや、八幡に助けてもらってばっかで依存していることなどが描写されてきて結構あれはあれで問題児なんだなって気がしてきたな。 八幡と葉山は方向性や立場が違うけど、二人共自立していて強い人間なんだよね。 八幡と雪乃は似たもの通しじゃなかった。 シンパシーは感じていたけど、所詮は別の人間なんだってお互いに失望した様子はアニメでも描かれていたよね。 葉山・雪乃の進路については 外国の大学進学決定ずみなんだろーなと おそらく一緒だろ 葉山:「理系ではない」 平塚:「留学進路もある」「葉山は早期に進路提出していた」 雪乃:「文系と言う事になってる」 さすがにこれだけ並べられてこれ以外やられるとちょっと…という感じ なるほど…何となく人間関係は分かったが これアニメだけだとキャラの真意とかわからないね。 興味持った人は原作買ってくれってことか。 原作はもっと細かく心理描写とかされてるよ アニメでわからないことも分かるようになってたりする しかし、原作が完結していないこととアニメでは大幅カットしていることから、アニメはアニメで原作とは違う結末の終わり方かもしれんね。 mikiy666.

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雪乃「私から見れば貴方は葉山君より…」【俺ガイルss/アニメss】

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俺は比企谷八幡。 総武高校2年……だったのは、もう10年も昔の話だ。 ……いや、今言いたいのはそう言うことじゃなくて。 結婚して5年目、正直罪悪感がヤバい。 毎朝くたびれた顔をして出勤し、そして毎晩さらに、くたびれたを通り越して死にそうな顔をして帰ってくる妻を見ていると、それに比べて俺は一体何をしているのかという気持ちになる。 雪乃の力になってあげれない自分が、嫌になってくる。 俺は俺なりに、せめて雪乃がすぐ休めるようにと色々と気をつかっているつもりなのだが、それでも今のところ、雪乃の体調の維持が精一杯だ。 最近は、あれほど雪乃が愛して止まなかったパンさんもこの家から忽然と姿を消している。 体力の回復に精一杯で精神の安らぎにまで割いている時間がないのだろう。 もはや、無力感を通り越して俺が雪乃を追い詰めているのではないかと思うまである。 第一章 やはり比企谷八幡は変われない 「……ふぁ」 朝5時。 冬場は寒く、出来ればこのままベッドから出たくはないが、そんなことは言っていられない。 主夫の朝は早いのだ。 「今日は月曜日……燃えるゴミの日だな。 」 安直なセリフに聞こえるかもしれないが、実はこうやって逐一声に出して物事を確認すると言うのは、家事をするに当たってとても大切なことである。 下手をすると、 「あれ、俺って次、何をするんだっだっけ……」 となって、また確認する羽目になり、二度手間、つまり時間の無駄になる。 俺は無駄なことは絶対にしたくないタイプだからな。 例えば日曜の朝にそんなことしてみろ。 プリキュアが見れなくなる。 ……まあ、最近はそのために30分も時間を使うのが申し訳なくなってきて、見る機会も少なくなってきているんだけど。 雪乃は日曜だろーとなんだろーと連日出勤である。 どうやら、労働基準法というのは労働者のみに適用されるものであって、使用者にとってはどれだけ働こうが関係のないものらしい。 それが本当にそうなのかは知らないが。 まあ、それはともかくとして。 「……ああ、八幡、おはよう。 早いのね……」 「……ん、ああ、おはよう」 雪乃が起きてきた。 現在時刻午前5時42分。 ちょうど朝ごはんが出来上がったタイミングだ。 「……それで、今日は何時くらいに帰ってこれそうなんだ?」 「えっと……10時くらいかしら」 ……どうやら今日は帰ってこれないようだな。 目線が泳いでるぜ、バレバレだ。 「わかった、じゃ、そうする」 「ええ、何て言うか、その……ありがとう、私のために」 ……最近こいつは、全く毒舌を吐かなくなった。 高校時代には、あんなに、息をするように吐いていた毒舌を。 原因はやはり、仕事だろう。 おかげで、日々の会話が味気ない。 感謝の言葉しか並べられていない会話なんか、はっきり言ってうんざりするだけだ。 それでも俺は、 「いや……まあ、仕事、頑張れよ」 こんな答えしか返してやることができない。 気のきいた言葉なんて、返してやることができないのだ。 今日は結婚記念日だというのに…… 青春時代、それこそ10年前には、女って、何でそんなに記念日を気にするんだろうな、と思っていたものだが、今となると、その気持ちがよーく理解できる。 要は、口実だ。 大切な人と一緒にいるための口実。 本来女性が立っている方が多いポジションに立ってみて、それが理解できた。 ……俺が女性的になった訳じゃないよ?うっふんとか言わないよ? 「八幡、シャワーを浴びてくるわ」 「わかった」 雑談ばっかりでストーリーが全然進んでいない間も、どうやら雪乃は、しっかりと出勤の準備を進めていたようだった。 それから一時間後。 シャワーを終えた雪乃は、用意されていた朝ごはんを食べ、化粧を済ませて、今正に出勤しようとしていた。 俺は玄関先に見送りに行く。 「……できるだけ、早く帰ってくるから」 そう言って浮かべる笑顔でさえ、俺たちがあれほど嫌った嘘や欺瞞で繕われているように感じる。 今の雪乃は。 もはやあの頃の雪乃ではない。 「わかった」 しかしそれは、俺にも言えることなのかもしれなかった。 本当は分かってなどいないのに。 仕事になんかいって欲しくないのに。 つい、「いつもの流れで」言ってしまう。 それが惰性であると知っていても。 「……いってきます」 「いってらっしゃい」 ……違う、そうじゃない。 俺は何も変わってなんかいない。 相も変わらず、俺はそれ以外の選択肢を持てないでいるのだ。 10年前のように。 第二章 しかし材木座義輝は暴走する。 その日の午後、俺の携帯にとある人物からの着信があった。 材木座義輝。 10年前、よく奉仕部に依頼をしてきた、常連のうちの1人だ。 今は確か…… 出版社を起こしたんだっけ? とりあえず電話に出る。 「もしもし」 「ふはははは!我だ!八幡!」 プツッ。 ……プルルル。 「もしもし」 「あ、もしもし八幡?我」 「おう、材木座か」 「あー、今時間大丈夫?」 「ん、良いぞ」 ……一回電話を切ってから出る。 これ材木座と話すときの常識。 一回目で出ちゃうと、終始あのテンションだから疲れる。 「それで、何の用だ?」 「えっと、仕事だ」 「またか……」 「なっ!ちゃんと報酬は払っておるではないか!無礼な!」 「はいはい……」 材木座は、月1のペースで俺に仕事を依頼してくる。 なんてことはない、ただのモニタリングだ。 材木座のところで発刊した本を読んで、どんな年代の、またどんな性別の人に売れそうかを教える。 ……それだけで、何と不労所得が月20000円! Youtuberもビックリだ。 まあ、あいつがそれで助かるってんなら、断る理由もない。 現に、本屋で「あ、これ読んだやつだ」という本を見つけたこともある。 売れたかどうかは知らん。 「……で、今回のは何だ?」 「実はな、今回の原稿は、何と我が直々に書き上げたのだ!」 「……ほう」 こいつ、実はあの2年間で並々ならぬ文章力を身につけ、大学のサークルで見事電撃大賞を受賞、一時期プロのラノベ作家でもあったのだ。 そんなあいつが新作を出すとは。 高校時代とは違ってワクワクするぜ。 「原稿は既に送ってある。 では八幡!また会おう!」 「ああ、材木座、待て」 「何だ?八幡、我が友よ」 ……そういえば、こいつも一応、社長、なんだよな。 「……聞きたいことがある」 「わかった、手を貸そう」 ただし、 と、材木座は付け加えた。 「我はまだ昼食を取っておらん。 場所はこちらが指定する。 よいな?」 「ああ、構わない」 「であればよし!今から向かうぞ、八幡よ!」 ピッ。 「わははは!おい秘書よ!我はちょっくらサイゼリヤに行ってくるぞ!」 ……あ、あいつ、間違って通話ボタン押しやがったな…… どうやら材木座の携帯はハンズフリー状態のまま放置されているらしく、周囲の喧騒がけたたましく聞こえてくる。 相変わらずうるさい職場だ。 ま、社長があれだからな…… そうして、俺が電話を切ろうとした時だった。 「もしもし、勝手にお電話変わりました。 秘書の戸塚と申します。 ……えへへ、八幡、久しぶりだね」 お、戸塚だ! やった! 「おう。 大丈夫か、職場に毒されてないか?戸塚」 「あはは、とっても楽しいよ!あ、そうだ!そういえば、今度結衣が遊びに行きたいって言ってたから、来週あたり、またお邪魔させてもらうねー!」 「わかった、待ってるぜ!」 「……と、そうだ、もうひとつ。 ねえ八幡、材木座くん、八幡と話せると、すっごく喜ぶんだよ!だからさ、えっと、お仕事じゃないときにも、良かったらお話してあげてね!」 「戸塚の頼みだからな、わかった」 「ふふ、八幡らしいや。 じゃあ、集合場所はサイゼリヤっぽいから、遅れないようにねー!」 そう言って、戸塚は電話を切った。 来週戸塚が家にくる…… やった! これはパーティーだな! 久しぶりに由比ヶ浜とも話ができるから、雪乃も喜ぶだろう。 雪乃が居ればだけど…… …… ダメだ。 早く材木座の所に行こう。 俺は、急いでサイゼリヤに向かった。 第三章 そして比企谷八幡は思い出す。 急いで準備を整え、二十分後。 サイゼに着いたはいいものの、結構混んでんな…… 辺りを見渡して、とりあえず体格のいいやつを探す。 すると、 「 おーい、八幡!」 そこにはこちらに向かって手を振る天使の姿が! あとついでに材木座! 材木座、ナイス目印だ! 流石の体格だぜ! ひとまず、二人と合流することに成功した。 が、材木座は、 「おっと、漆黒の堕天使が我を呼んでいる!とうっ!」 ……などと言い、まあ、食事の場なので後は伏せる。 気持ち悪いから黙って行けよ…… しかし、材木座が居なくなったことによって、言っちゃ悪いが、最高の状況が生まれたのだ。 俺は今、戸塚と二人っきりである。 目の前に戸塚。 俺の目の前に戸塚。 いやあ、随分と久しぶりだなぁ…… 年甲斐もなく、ついはしゃいでしまいそうである。 ……しかし、今はお互い家族持ち。 それに加え、戸塚の方は一家の大黒柱。 見た目はそんなに変わらないけど、やはりどこか、父親としての威厳が感じられるのだった。 「えへへ……やっほー、八幡」 しかし。 やはり戸塚はとつかわいい。 「ねぇ、八幡はご飯食べた?」 「あ……食べたけど」 「そっかー、八幡主夫だもんね!」 ……今のはポジティブに捉えて良いのだろうか。 「うちの主婦も、もうちょっと頑張ってくれたらなぁ……」 そう言って、冷たい視線を斜め下に向ける戸塚。 どうやら、由比ヶ浜の料理の腕は相変わらずらしい。 ……というか、今、何か見てはいけない物を見てしまったような気がする。 戸塚は、すっかり世の働くお父さんだった…… 「はっちまーん!待たせたな!懐かしの剣豪将軍再臨!」 ……おっと、どうやら材木座が帰ってきちまったらしい。 「むむっ、何だ八幡!その冷たい視線は!もしや新たなる闇の力、アイズ・オブ・アイスか?」 「あー、また始まっちゃったね……」 「おい材木座、戸塚が引いてんだろ、やめろ」 「いいよ、慣れてるから」 材木座、お前いつの間に戸塚とそんな中に…… あれか、単純接触効果か!? ……とか何とか言って、俺達はしばらくの間、久しぶりの再会を祝うようにはしゃいでいたのだった。 しかし、やはりその時は訪れた。 「……ところで八幡、話って何?」 「そうだそうだ、我も気になってたところだ」 「ああ……そうだったな」 とは言っても、本当に忘れていた訳ではない。 むしろ、今までオーバーにはしゃいで、無理やり頭の片隅に追いやっていたようなものだ。 いざ話し始めるとなると、怖くてしょうがない。 しかし同時に、そんな悠長なことを言っていられないのも、また現実だった。 「何でも聞くよ、八幡」 「ああ、遠慮なく話せ」 「……ありがとう」 正直話しづらかったが、俺は、最近雪乃が働きづめで全然休めていないこと、それも、体力、精神力共にもう限界に近いであろうこと、そのせいで、夫婦仲があまり芳しくないことなどを、彼らに打ち明けた。 そして、 「なあ、材木座。 お前も一応、雪乃と同じ社長だろ?今の話を聞いて、何か俺にできることがないか、考えつかなかったか?」 ……だから何だ、と言われそうな質問だが、俺は藁にもすがる思いで材木座に問う。 しかし、ついにその答えが帰ってくることはなかった。 その代わり、 「……ねぇ材木座くん」 「……うむ」 二人は、俺の話が終わるや否や、何かこそこそと話をし始めた。 「な、何かあったのか?」 「いや、ちょっと……ね」 「うむ……」 「何だよ、その曖昧な返事は」 「だって……ねぇ、材木座くん」 「うむ……八幡よ、これは本当に言いづらいことなのではあるが……」 「「変わったね な 、八幡」」 「……っ!!」 がばっと、俺の心が抉られる。 それはつまり、この一連の原因は俺にある、ということなのだろうか。 やはり、俺が悪いのだろうか。 ……いや、そんなこと、分かりきっていたことだ。 俺が悪い。 それはわかっていた。 雪乃はあんなに頑張っているのだから。 ……対して俺は、何もしていないのだから。 「……八幡」 帰り道、不意に戸塚が口を開いた。 「八幡てさ、雪乃さんのどこを好きになったの?」 「……」 「悩むよね。 多分、僕が想像している以上に、八幡は雪乃さんの良いところをいっぱい知ってて、それで、雪乃さんを好きになったんだと思うから」 「……」 「それはわかる……僕も同じ」 「……ああ」 「僕はね、八幡。 葉山くんよりも、八幡よりも」 「……そうか」 「これは別に、そりゃあ結婚したからつまりそういうことだろう、っていう話じゃないんだ。 だから、もし、これで結衣が他の男の人と結婚していても、いやらしい話、それでも僕は結衣と結婚できると思うよ。 それでも結衣は、きっと僕を選んでくれるって、そう確信できる」 「……っ!」 「逆も同じだ。 もし僕が結婚していても、どこかで結衣と知り合うことがあったならば、僕はなりふり構わず、結衣に結婚を申し込むだろう。 そして一緒に子供を作って、幸せな家庭を築いていくんだ……今のように」 そう言って戸塚は、今までに見たこともないような満足げな顔をして…… そしてまた口を閉じた。 「……俺には」 俺には果たして、そんなことが言えるのだろうか。 相手の幸せを奪ってでも、 自分の幸せを投げ棄ててでも、 それでも一緒になりたい、だなんて…… ………………。 10年前、俺は、彼女にしっかりと伝えたはずだ。 自分の言葉で、ハッキリと伝えたはずだ。 ただそれを、今まで10年間、うっかり忘れていただけ。 ああ、そうだ。 そういうことだったのか…… ……瞬間、視界がパッと開けた感覚があった。 横を見ると、戸塚が微笑んでいた。 「……僕の言いたいことは、分かってくれたかな?八幡」 「……ああ、ありがとう、戸塚」 これでようやく、思い出すことができた。 10年前の覚悟を。 俺と彼女の、最初で最大の約束を。 ……そういえば、今日は結婚記念日だ。 あの約束を果たすのには、丁度タイミングがいい。 帰ったら、雪乃と二人で話し合おう。 そう思って、俺は戸塚に礼をいい、今度こそ帰路に着いたのだった。 ……しかし。 その日、やはりいくら待っても雪乃が帰ってくることはなかった。 第四章 しかし雪ノ下雪乃は煩悶する。 ……ふぅ、やっと片がついたわ。 時刻は……午前1時。 ああ、今年もダメだった…… ごめんなさい八幡、あなたも今日が何の日だったか、知らない訳ではないでしょうに…… 今日は……昨日は、私達の結婚記念日。 まあ、世の中には、結婚記念日なんてどうでもいい、なんて言う人達もいるのだけれど、私達にとってこの日は、ある特別な意味合いを持っている日でもある……それを八幡が覚えているのかは分からないけれど、毎年、期待してしまうものがあるのも事実。 つまり、私達にとってこの日は、一年の中で、互いの誕生日に続く3番目の記念日。 そんな大切な日を私は、こうして会社にいながら終えてしまった。 今年で3回目、いい加減八幡も怒っているわよね…… 「……はぁ」 独りでに出てくるため息も、もう何百回聞いたのだろう。 ため息をすると幸せが逃げて行くって言うけど、もしかしたらそれは、あながち迷信ではないのかも知れない…… 「社長、お疲れさまです」 「ええ、お疲れ様。 今日はもう遅いから、上がっていいわよ」 「え……あ……分かりました、失礼します」 「八幡……ごめんなさい」 私は、いつからか人の仕事まで背負いたがるようになっていた。 理由は分かっている。 ただの口実作り。 家に帰らないための、詭弁でしかない言い訳を求めているのだ。 八幡のため、と、自分にそう言い聞かせながら。 多分、今更私が家に帰ったところで、きっと八幡は、私の体を気遣ってすぐに寝るよう勧めてくるだろう。 自分の感情に、必死にブレーキを掛けながら、またムスッとした、しかし優しいあの顔で、不満など一切漏らさずに、私を迎えてくれることだろう。 私は、それを見るのが何より辛い。 ……彼はずっと隠し通せていると思っているのでしょうけど、実は、私はとっくに気づいている。 彼が、私達の間に子供を望んでいることを。 私だって、子供は欲しいと思っているわ。 あの人の子供を産んで、1日でも早く、今よりもさらに幸せな家庭を作りたい…… でも、未だにそれができないでいる。 私の仕事のせいで。 彼は優しいから、いつも私のことを優先してくれる。 朝も、いつも早い時間からご飯を作ってくれているし、帰ってきても、家の中はいつもキレイに整頓されていて、私がすぐに休めるようにベッドの用意までしておいてくれる。 私も、ついその優しさに甘えて、自分の体調の方をとってしまう…… 私のせいで、彼がどれだけ辛い思いをしているか。 私の弱さのせいで、彼がどれだけ心の中で泣いているか。 分からない訳ではないのだけれど、自分ではどうすることもできない。 だから、逃げる。 八幡の優しさを利用して、彼とのコミュニケーションを避ける。 避けつつも、心の中では彼の言葉を待っていたりする。 「……八幡、許して」 今のところそれが、私が言える精一杯の言葉だった。 携帯が鳴った。 ……葉山くん? 一体何の用かしら…… いや、違ったわ。 そういえば、私が彼に連絡を取ったのだった…… ああ、本当ダメね、私。 「もしもし、葉山くん?」 「ああ、雪乃ちゃんかい?」 「ええ、そうよ。 わざわざ連絡してくれてありがとう」 「何だ、覚えていたのか……正直、ちょっと不安だったよ」 そう言って、葉山くんは軽い笑みをこぼした。 彼にまで見抜かれるなんて…… 「まあ、こっちもちょうど今、決心が固まったところだからね。 タイミング的にはバッチリだ」 「今……?」 「まあ、詳しい話はうちでするんだろう?僕はもう少しで着くところだから、そろそろ雪乃ちゃんにも向かって欲しいかなーって」 「わかった、すぐ行くわ」 「待ってる」 ピッ。 …… 本当に、最低な女。 結局、自分のことしか考えてないんだから。 時間通り、私は葉山くんの家に着いていた。 「いらっしゃい、雪乃ちゃん」 「おじゃまします」 リビングに通され、葉山くんは何か飲み物を、と言いキッチンへ、私はそのままソファーに座る。 数分後、葉山くんはワインとグラスを持って戻ってきた。 「あの、私は、アルコールは……」 「ああ、そうなのか。 じゃあ、すまないが僕だけいただくことにするよ……素面じゃ、やっぱり厳しいところがある」 「……構わないわ」 葉山くんは、そう言ってワインをグラスに注ぎ、少しだけ口に含んだ。 「……じゃあ、最後に聞くけど、今からのことを聞いて、決して、雪乃ちゃんは罪悪感を抱かないでくれ。 悪いのは僕だ」 「分かったわ……」 「それと……あとはいいか。 じゃあ、短いが、語らせて貰うとしようか。 大学2年生で、当時の僕は、何も知らないまま家庭をもつことになった。 相手はどこだかのご令嬢。 お見合い結婚。 ほぼ政略結婚みたいなものだった。 それでも僕たちは、最初のころは、とても幸せだったんだ。 子供も作ったし、円満だった。 でも、それを壊したのは僕だ。 僕が彼女を信じきれなかったせいだ。 ……ある日のことだ。 僕はその日、接待でとあるホテルのレストランに行ったんだ。 結構名の知れたところでね、それなりに客もいた。 接待は順調、このままいけば、あと数分で終わりそうな、そんな時。 その客の中に、男を連れた彼女を見つけてしまった。 向こうも僕を見つけたようだった。 動揺した。 見間違いだ、と何度も自分に言い聞かせた。 詭弁でも何でもいいから、とにかく言い訳がほしかった。 とりあえず、そのときは仕事に集中することで何とか乗り切れた。 問題はそのあとだった。 家に帰ると、彼女はやはり気まずそうな顔で僕を迎えてくれた。 どうしたんだ、とか、何で、とか、僕は彼女にそんな質問すら、弁解の余地すら与えてやらなかった。 もしかしたら、僕の誤解かもしれなかったのに。 僕は、そこまで考えてやることすらできなかった。 そして、その後も僕らの間で話し合いは行われることなく、財産も親権も全て彼女に押し付けて、 結局、僕らは離婚した。 話が終わるころには、すでにワインは無くなっていた。 顔が赤い。 相当アルコールが回っているのだろう。 「ええ……ありがとう、葉山くん」 「礼には及ばないよ。 言うなら、それは彼に言ってあげてほしい」 「……どうして?」 「今の僕は、彼のお陰で生きる希望を失わずに済んでいるから。 「……で、僕からのことだけど」 「……はい」 「単純に、信じてやってほしい。 彼の人格を、何から何まで信じてやってほしい。 世の中には二種類の人間がいるが、彼はそれに値する方の人間だ。 雪乃ちゃんが素直になりさえすれば、彼はきっと君の期待通りの答えを返してくれるだろう。 いいか、嘘はつくな。 それでも、私にとってそれは大きなヒントだった。 腹を割って話し合う。 今まで逃げてきたことにピリオドを打つ。 無駄なことは一切なし。 それだけで良かった。 話が終わってから、三分くらい経った後、 「……彩加達の方も、上手くいっているかな」 ふと、彼はそう漏らした。 「戸塚さん?」 「ああ……気にしないでくれ。 それよりほら、こんなに遅くなったんだから、電話の一本でも入れておかなきゃ、あの愛妻家はきっと悶絶し出す頃だと思うよ」 「愛妻家……」 確かに、そうだわ。 葉山くんにもだけれど、私が一番助けられているのは、他でもない彼なんだから。 そう思うと、もういてもたってもいられず、私はすぐさま「我が家」に電話をかけることにした。 「葉山くん、ちょっと失礼するわ」 「ああ、構わない」 プルルル。 午前4時、起床。 ……やはり雪乃は帰って来ていない。 仕方ない、朝食は一人で食べるか…… アイツも忙しいんだろうしな。 そうしてベッドから下りたのだが、部屋の隅に寄せてある洗濯物を見て自分が昨日何をしていたのか、また何をしていないのかを思い出す。 「今のうちにまとめておかなきゃな……」 そう言って、ゴミ袋を取りにキッチンへ向かおうとしたのだが、寝不足のためか、立ちくらみをおこしてベッドに倒れこんでしまった。

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雪乃「私から見れば貴方は葉山君より…」【俺ガイルss/アニメss】

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まえがき 今回で修学旅行での話は終了です。 ちなみにアンチ要素ありです。 それではお楽しみ下さい。 くそっ!俺としたことが寝てしまっていて戸塚の寝顔が見れなかった! 「いや、全然いい。 「いやいや、二人とも寝すぎだから。 「まぁ、頑張ってくれ。 そもそも依頼を率先して受けたのはお前だろうが由比ヶ浜。 お気付きかもしれないが今俺たちは修学旅行のために新幹線に乗り京都へと向かっているのであった。 そして京都に着くと早速グループで京都を回っていた。 でも何だろな?行く先々で何故かみんなから写真を撮るように頼まれる俺であった。 その後も神社でクジを引いたりしていたが戸部と海老名さんが進展するようなこともなく夜となった。 周りでは同室の男子どもが遊んでいた。 取り敢えずはそのパチモンを買っていると 「由比ヶ浜さんには悪いことをしたわね。 私が別のクラスだからなかなか手伝えなくて」 背後からいきなり声をかけてくる雪ノ下の姿があった。 「まぁ、もともと結果は見えてるんだがな。 それよりもこれを由比ヶ浜さんに渡してもらえるかしら。 私なりに女性に好まれそうな京都の名所を調べてみたの。 参考にしてもらってちょうだい」 雪ノ下はそう言って俺にメモを渡して自分の部屋へと戻っていった。 そして次の日、俺たちは映画村に来ていた。 この日も由比ヶ浜がなんとかしようとお化け屋敷で戸部と海老名さんを二人きりで行かせたりして動いてはいたが結果は昨日と同じくなん進展もなくことが終わった。 「あんさー、あんまり海老名にちょっかい出すのやめてくれる?そういうの、迷惑なんだけど」 どうやら薄々だが由比ヶ浜があれこれ動いていることに気付いているようだった。 「あん?迷惑?俺は今回は何もしちゃいないんだが?」 「はぁ?嘘言いなよ!」 「嘘じゃねぇよ。 てか、なんで三浦がそんなこと気にすんだよ?」 「前に一度、あーしも海老名にしつこく男を紹介したことがあったんだけど、そしたらあいつなんて言ったと思う?『じゃあ、もういいや』って言ったのよ。 海老名は自分のことあまり話さないし、あーしも別に聞かない。 「ほーん」 「あーしさ!今、結構楽しいんだ。 でも、海老名が離れていったら、今みたいにはできなくなるかもしんない。 だから余計なことしないでくれる?」 「さっきも言ったが俺は何もしちゃいない。 つーか、さっき三浦が言ってたこと由比ヶ浜は知ってんの?」 「どういう意味だし?」 そんくらい察しろよ。 バカなのか? 「つまりだ、俺は何もしてはいないが由比ヶ浜は違うってことだ。 由比ヶ浜は海老名さんがそんな風に思っていたとは知らない。 まぁ、元々口外してはいけないとも言われてもいないし、三浦の奴も同じグループだし葉山の奴から聞いてるだろうしな。 どうやら俺の考えに反して三浦の奴は今回のことを何も聞かされてはいないようであった。 結局はお前らのグループなんて所詮はそんなもんだ。 早かれ遅かれ崩壊するんだろうな」 「そ、そんなことはないしっ!」 そう言って三浦の奴は駆け出すようにコンビニから出ていった。 次の日。 今日で修学旅行を楽しむのも最後だ。 明日には千葉に帰るのだから。 三日目は前に由比ヶ浜が言っていた通り俺・由比ヶ浜・雪ノ下の三人で嵐山で自由行動をしていたが由比ヶ浜だけは何やら元気がなかった。 大方昨日、三浦から何やら言われたのであろう。 雪ノ下も由比ヶ浜を心配していたが、これは自業自得で仕方がないことである。 そしてその日の夕方に葉山から呼び出しを受けたので行ってみたら 「ヒキタニ!何故、優美子に依頼のことを話したんだ!」 会うなりいきなり俺の胸ぐらを掴んではそう言ってくる葉山。 「いや、俺が言う前には三浦の奴は気付いていたぞ。 「グループを守るためか?よく考えてもみろ、守るどころか現状を悪化させてしまってるじゃないか。 「俺なら戸部に今回は告白を見送るように言っていたな。 『海老名さんから直接聞いたことなんだが今は誰とも付き合う気がないらしい。 だからもう少し時間をおいてまた告ればいい』とな。 戸部の奴も言っていたじゃねぇか。 『流石にフラれるのはキツイわけ』ってな。 ならそうやって海老名さんの気持ちを正直に話してやればその場は取り敢えずは諦めたんじゃないか。 「まぁ、今からそんなことを言っても遅いがな。 由比ヶ浜の奴がもう告白する場所を二人に伝えちまったみたいだしな。 由比ヶ浜も三浦から聞かされてか告白は失敗すると確信しているのか顔が青ざめている。 まぁ、そりゃあそうだろう。 ライトアップされた竹林の歩道に戸部と海老名さんが現れる。 しかし、そんな均衡を戸部は破るようにして 「ずっと前から好きでした。 今は誰とも付き合う気がないの。 誰に告白されても絶対に付き合う気はないから。 話が終わりなら私、もう行くね」 あっさりと断られて玉砕していた。 千葉に帰ったその後の学校での葉山のグループ内の雰囲気は最悪なものだった。 まぁ、あんなことがあった後じゃ当たり前か。 こりゃ崩壊するのも時間の問題だな。 その中でも由比ヶ浜と葉山の二人は肩身の狭い思いをしていた。 まぁ、これも仕方がない。 二人揃って後先考えずに起こした行動の結果なのだし。 そして今日もいつものようにドーナツ屋と足を運ぶ。 まぁ、俺はそういったことには慣れてるから別にいいが。 なんにしても雪乃ちゃんももうダメかな?せっかく八幡にフォローしてもらっていたのに結局、雪乃ちゃんは自分を変えようとも思ってもないみたいだしね」 「まぁ雪ノ下の性格からしたら早々に自分から変わろうなんて思わねぇだろうな」 俺も陽乃もこれ以上はフォローしきれないと悟ったのであった。 もうこれは葉山グループは崩壊しているのと同じですね。 まえがき 今回で修学旅行での話は終了です。 ちなみにアンチ要素ありです。 それではお楽しみ下さい。 くそっ!俺としたことが寝てしまっていて戸塚の寝顔が見れなかった! 「いや、全然いい。 「いやいや、二人とも寝すぎだから。 「まぁ、頑張ってくれ。 そもそも依頼を率先して受けたのはお前だろうが由比ヶ浜。 お気付きかもしれないが今俺たちは修学旅行のために新幹線に乗り京都へと向かっているのであった。 そして京都に着くと早速グループで京都を回っていた。 でも何だろな?行く先々で何故かみんなから写真を撮るように頼まれる俺であった。 その後も神社でクジを引いたりしていたが戸部と海老名さんが進展するようなこともなく夜となった。 周りでは同室の男子どもが遊んでいた。 取り敢えずはそのパチモンを買っていると 「由比ヶ浜さんには悪いことをしたわね。 私が別のクラスだからなかなか手伝えなくて」 背後からいきなり声をかけてくる雪ノ下の姿があった。 「まぁ、もともと結果は見えてるんだがな。 それよりもこれを由比ヶ浜さんに渡してもらえるかしら。 私なりに女性に好まれそうな京都の名所を調べてみたの。 参考にしてもらってちょうだい」 雪ノ下はそう言って俺にメモを渡して自分の部屋へと戻っていった。 そして次の日、俺たちは映画村に来ていた。 この日も由比ヶ浜がなんとかしようとお化け屋敷で戸部と海老名さんを二人きりで行かせたりして動いてはいたが結果は昨日と同じくなん進展もなくことが終わった。 「あんさー、あんまり海老名にちょっかい出すのやめてくれる?そういうの、迷惑なんだけど」 どうやら薄々だが由比ヶ浜があれこれ動いていることに気付いているようだった。 「あん?迷惑?俺は今回は何もしちゃいないんだが?」 「はぁ?嘘言いなよ!」 「嘘じゃねぇよ。 てか、なんで三浦がそんなこと気にすんだよ?」 「前に一度、あーしも海老名にしつこく男を紹介したことがあったんだけど、そしたらあいつなんて言ったと思う?『じゃあ、もういいや』って言ったのよ。 海老名は自分のことあまり話さないし、あーしも別に聞かない。 「ほーん」 「あーしさ!今、結構楽しいんだ。 でも、海老名が離れていったら、今みたいにはできなくなるかもしんない。 だから余計なことしないでくれる?」 「さっきも言ったが俺は何もしちゃいない。 つーか、さっき三浦が言ってたこと由比ヶ浜は知ってんの?」 「どういう意味だし?」 そんくらい察しろよ。 バカなのか? 「つまりだ、俺は何もしてはいないが由比ヶ浜は違うってことだ。 由比ヶ浜は海老名さんがそんな風に思っていたとは知らない。 まぁ、元々口外してはいけないとも言われてもいないし、三浦の奴も同じグループだし葉山の奴から聞いてるだろうしな。 どうやら俺の考えに反して三浦の奴は今回のことを何も聞かされてはいないようであった。 結局はお前らのグループなんて所詮はそんなもんだ。 早かれ遅かれ崩壊するんだろうな」 「そ、そんなことはないしっ!」 そう言って三浦の奴は駆け出すようにコンビニから出ていった。 次の日。 今日で修学旅行を楽しむのも最後だ。 明日には千葉に帰るのだから。 三日目は前に由比ヶ浜が言っていた通り俺・由比ヶ浜・雪ノ下の三人で嵐山で自由行動をしていたが由比ヶ浜だけは何やら元気がなかった。 大方昨日、三浦から何やら言われたのであろう。 雪ノ下も由比ヶ浜を心配していたが、これは自業自得で仕方がないことである。 そしてその日の夕方に葉山から呼び出しを受けたので行ってみたら 「ヒキタニ!何故、優美子に依頼のことを話したんだ!」 会うなりいきなり俺の胸ぐらを掴んではそう言ってくる葉山。 「いや、俺が言う前には三浦の奴は気付いていたぞ。 「グループを守るためか?よく考えてもみろ、守るどころか現状を悪化させてしまってるじゃないか。 「俺なら戸部に今回は告白を見送るように言っていたな。 『海老名さんから直接聞いたことなんだが今は誰とも付き合う気がないらしい。 だからもう少し時間をおいてまた告ればいい』とな。 戸部の奴も言っていたじゃねぇか。 『流石にフラれるのはキツイわけ』ってな。 ならそうやって海老名さんの気持ちを正直に話してやればその場は取り敢えずは諦めたんじゃないか。 「まぁ、今からそんなことを言っても遅いがな。 由比ヶ浜の奴がもう告白する場所を二人に伝えちまったみたいだしな。 由比ヶ浜も三浦から聞かされてか告白は失敗すると確信しているのか顔が青ざめている。 まぁ、そりゃあそうだろう。 ライトアップされた竹林の歩道に戸部と海老名さんが現れる。 しかし、そんな均衡を戸部は破るようにして 「ずっと前から好きでした。 今は誰とも付き合う気がないの。 誰に告白されても絶対に付き合う気はないから。 話が終わりなら私、もう行くね」 あっさりと断られて玉砕していた。 千葉に帰ったその後の学校での葉山のグループ内の雰囲気は最悪なものだった。 まぁ、あんなことがあった後じゃ当たり前か。 こりゃ崩壊するのも時間の問題だな。 その中でも由比ヶ浜と葉山の二人は肩身の狭い思いをしていた。 まぁ、これも仕方がない。 二人揃って後先考えずに起こした行動の結果なのだし。 そして今日もいつものようにドーナツ屋と足を運ぶ。 まぁ、俺はそういったことには慣れてるから別にいいが。 なんにしても雪乃ちゃんももうダメかな?せっかく八幡にフォローしてもらっていたのに結局、雪乃ちゃんは自分を変えようとも思ってもないみたいだしね」 「まぁ雪ノ下の性格からしたら早々に自分から変わろうなんて思わねぇだろうな」 俺も陽乃もこれ以上はフォローしきれないと悟ったのであった。 もうこれは葉山グループは崩壊しているのと同じですね。

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