仮面同窓会 感想。 感想『仮面同窓会』8話最終回:やはり美郷も犯人!イヤミスの最終地点は…?(ネタバレ)

【仮面同窓会6話感想あり】真理の妊娠。洋輔が原因追究を始める!

仮面同窓会 感想

あらすじ [ ] 新谷洋輔は、参加した高校の同窓会でかつての級友、皆川希一・大見和康・片岡八真人に誘われて、自分たちをしごいていた教師、樫村貞茂への仕返しを計画する。 樫村を拉致しガムテープで縛りあげ、廃工場で"ビリビリペン"で脅し自分たちがさせられていた天突きと呼ばれていたスクワットをやらせるなど、悪戯を仕掛けその後樫村をその場に放置して帰る。 だが、翌日になって樫村は死体となって発見された。 みつかったのは廃工場から1、2キロ離れた場所にある溜め池で、手足はガムテープで縛られた状態だったという。 自分たちにあらぬ疑いがかけられてはいけない、と4人は口裏を合わせてアリバイを作る。 事件の真相についてもいろいろと推理を進める中、恋人の美郷や噂好きの友人、兼一から八真人が高校時代に付き合っていた日比野真理が自殺したのは樫村のせいらしい、という話を聞き、洋輔は八真人がかつての恋人の恨みを晴らすために犯行に及んだのでは、と疑い始める。 一方で、他の3人は洋輔を疑っており、理由を問うと「俺たちには鉄の結束がある」と言って言葉を濁す。 3人は高校3年生で留年しており、その間に何か特別な出来事があったらしい。 警察の聞き込みが何度かあり、グループの中で一番気の弱い和康が精神的にまいっていき、洋輔に執拗に自首を迫るようになる。 洋輔は何を言っても聞く耳を持たない和康の態度に、つい「黙っていれば殺さないでおいてやる」と腹立ち紛れの憎まれ口を叩く。 冗談のつもりだったが、数日後に和康は何者かに刺されて殺されてしまう。 残された3人は「一度、きっちりと話し合っておく必要がある」と樫村を拉致した廃工場へ向かう。 登場人物 [ ] 新谷洋輔(しんたに ようすけ) システムキッチンの会社の営業。 希一・和康・八真人とは小学生時代からの友人だが、高校時代に樫村に目をつけられ厳しいしごきに耐えかねて一人だけグループとは距離を置くようになっていた。 竹中美郷(たけなか みさと) 高校時代、洋輔が片思いしていた相手。 貸衣装の会社のバイヤー。 ストーカーに追われていたところを偶然、洋輔に助けられ、その後付き合うようになる。 親友である真理の死を未だにひきずっている。 皆川希一(みながわ きいち) 父親が経営する不動産会社で専務をしている。 グループのリーダー的な存在。 大見和康(おおみ かずやす) IT系の小さな会社に就職したが長続きせず、その後は派遣やバイトで食いつないでいる。 グループの中ではムードメーカー的な存在。 片岡八真人(かたおか やまと) 大学の職員。 クールで頭もいい。 希一や和康が羽目を外し過ぎないようにストッパーとして見守っている。 洋輔と一番仲がよく、洋輔がグループから離脱した後も唯一定期的に連絡を取り合っていた。 樫村貞茂(かしむら さだしげ) 狐狸山高校の体育教師。 指導という名のもとに、生徒たちに前時代的なしごきを行っていた。 日比野真理(ひびの まり) 高校2年の時に、病気療養のため留年。 1年の頃は八真人と付き合っていた。 高校卒業後に自殺。 祖父江兼一(そぶえ けんいち) 洋輔の高校3年の時のクラスメート。 信用金庫勤務。 噂好きで口が軽い。 新谷雅之(しんたに まさゆき) 洋輔の2歳年上の次兄。 14年前、川に落ちて死亡。 新谷稔彦(しんたに としひこ) 洋輔の10歳年上の長兄。 ジョージ 美郷のストーカー。 一度撃退されたあとも、度々洋輔の立ち回り先に現れては親しげに話しかけてくる。 書誌情報 [ ] 単行本 [ ]• 雫井脩介(著)『仮面同窓会』、、発売、 文庫本 [ ]• 雫井脩介(著)『仮面同窓会』、、発売、 テレビドラマ [ ] 仮面同窓会 ジャンル 原作 『仮面同窓会』 企画 横田誠 脚本 演出 出演者 音楽 有田尚史 エンディング 「ANOTHER MOMENT」 国・地域 言語 話数 全8話 製作 プロデュース 遠山圭介 森川真行 石塚清和 清家優輝 制作 製作 放送 放送チャンネル 系 音声形式 放送国・地域 放送期間 - 放送時間 土曜 23:40 - 翌 0:35 放送枠 放送分 55分 特記事項: 第5話は前夜の『 1. 5HSP』。 (フジテレビ制作、東海テレビでは20:00 - 21:24〈途中飛び降り〉。 当該番組の制作局のフジテレビでは21:30まで)のため、30分繰り下げ日曜になってからの放送。 (0:10 - 1:05) 最終話は前夜の『拡大版・映画・』。 (フジテレビ制作、21:00 - 23:30のため、20分繰り下げ日曜になってからの放送(0:00- 0. 55)。 『 仮面同窓会』(かめんどうそうかい)のタイトルで、制作・系の「」で、からまで放送された。 主演は。 溝端の民放連続ドラマ主演は期に放送された「」以来8年ぶりとなる。 テレビドラマ版では原作とは主犯となる人物や結末が異なっており、原作にはなかった1年後の様子も描かれている。 キャスト [ ]• 新谷洋輔 - (小学生期:)• 竹中美郷 -• 皆川希一 - (小学生期:)• 大見和康 - (小学生期:)• 片岡八真人 - (小学生期:)• 日比野真理 -• 祖父江兼一 -• 井上昭一 -• 新谷雅之 -• 江藤なるみ -• 里内彩香 -• 今井奈緒 -• 優 -• 奥村 -• ゆり -• 石村晃一 -• 佐伯 -• 上原加奈子 -• 安村譲司 -• 樫村貞茂 - ゲスト [ ] 第2話• 樫村の妻 - 第3話• 万引き少年 - 第7話• 真理・譲司の父 - (最終話) 最終話• 弁護士 - スタッフ [ ]• 企画 - ()• 原作 - 『仮面同窓会』(刊)• 脚本 -• 音楽 -• 主題歌 - 「」()• 警察監修 -• 絵画指導 -• プロデュース - (東海テレビ)、()、(ファインエンターテイメント)、(ファインエンターテイメント)• 演出 - 、• 制作著作 - ファインエンターテイメント• 制作 - 東海テレビ 放送日程 [ ] 話数 放送日 サブタイトル ラテ欄 演出 視聴率 第1話 2019年 6月1日 再会 親友再会は悪夢の始まり… 出来心が人生を狂わす戦慄サスペンス開幕 内藤瑛亮 3. 菊地健雄 3. 途切れた記憶 追及の手に重ねる嘘…事件は意外な展開に 2. 内藤瑛亮 2. 全面対決の最終幕がスタート… 唯一無二の思い出を汚された人間の闇 2. どん底人生の原因は意外な人物… 仮面の友情が消える夜!? 第5話は前夜の『 1. 5HSP』(フジテレビ制作、東海テレビでは20時 - 21時24分〈途中飛び降り〉。 当該番組の制作局フジテレビでは21時30分まで)のため、30分繰り下げ日曜になってからの放送(0時10分 - 1時5分)。 最終話は前夜の『拡大版・映画・』(フジテレビ制作、21時 - 23時30分)のため、20分繰り下げ日曜になってからの放送(0時 - 0時55分)。 制作・系 前番組 番組名 次番組• 2019年4月10日閲覧。 幻冬舎. 2019年4月10日閲覧。 ORICON NEWS. 2019年4月10日. 2019年4月10日閲覧。 SANSPO. COM. 2019年4月10日. 2019年4月10日閲覧。 ORICON NEWS oricon ME. 2019年4月18日. 2019年4月18日閲覧。 音楽ナタリー ナターシャ. 2019年5月3日. 2019年5月3日閲覧。 あらすじ. 2019年5月26日閲覧。 2019年7月22日. 2019年7月28日閲覧。 外部リンク [ ]• - 幻冬舎• - 東海テレビ この項目は、 に関連した です。 などしてくださる(/)。 この項目は、に関連した です。

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仮面同窓会 感想

読んでいる時はまあまあ面白くすぐに読み終えたんですが、読み終わったらすごくチグハグで何だったんだ?って印象をもちました。 シリアスな内容なのに、途中からちゃかしたように軽いノリの部分があったからと結末があまりにあまりだったからです。 これで文章がもっとひどかったら最後まで読めたもんじゃなかったろうな~と思います。 高校時代に自分たちに屈辱的なしごきをした教師を拉致する、という計画を企てた男4人組。 定年退職し、老人になった教師を計画通り拉致し、自分たちが受けたしごきを教師に強制させた4人だったが、後日、拉致した場所に放置したままの教師が別の場所で亡くなっていたという事を知る。 あの場所で教師に暴行をしたと知るのは仲間4人だけのはず。 4人はお互いに仲間の内の誰かが教師を殺したのだと疑心暗鬼になっていく。 その内、4人はお互いに知らなかった当時の真相を知る事になる。 タイトルの「仮面同窓会」は仮面をつけて教師を拉致暴行したからだけでなく、高校時代にお互いを知っていたと思っていた4人が実は何も知らなかった・・・仮面をつけてつきあっていたというのを知るというのにちなんでいるようです。 それにしても彼らの行為・・・酷いしごきを受けたからって卒業して何年もしてこんな幼稚な事するかな?と思うし、4人の内の一人である主人公の兄のエピソードも何か子供っぽくて現実味がない感じ。 正直、真相を知った後は白けてしまいましたが、それなりに読める本です。 高校時代、主人公・洋輔は教師・樫村による屈辱的なパワハラを受けていた。 10年後の同窓会で樫村を見つけ、あの頃の恨みが蘇り 同じ扱いを受けていたかつての友人4人と復讐を企て実行。 しかし数日後、樫村は復讐がされた場所と違う場所で遺体で発見される。 あの日、彼らは樫村を拉致し復讐したあとその場所に放置していた。 犯人はこの4人の中にいるのか、それとも他にこのことを知った第3者の犯行か。 互いに疑心暗鬼になっていると、さらに第2の事件が起きる…。 これイヤミスだったんですね。 途中まではシリアスだったのに、後半あの人の出現によりガラッと雰囲気が変わり一気にしらけました。 これまで丁寧に慎重に積み上げてきたものが台無しです…。 慎重に伏線を逃さないように読んでいたけど、後半は悪い意味でサクサク。 一気読み。 作者も書くのに飽きてきたのか、疲れたのか、はたまたどうでもよくなってきたのか(汗) 確かに意外な結末ではあったけど、読後感はよろしくありません。 美郷さまって。。。 キャラ崩壊しすぎだよ。。。 (涙) 高校の同窓会で再会した友人たち4人が、悪ふざけの延長で、恨みを持っていた当時の生活指導の体育教師を拉致する計画を立て実行した。 しかし、彼らの悪事の後に、その元教師が遺体で見つかる。 犯人はグループの中にいると、仲間を疑い始める主人公。 やがて、謎を追求していくうちに、7年前のある事件が鍵となっていたことが分かってくる。 う~~ん、なんだったんのでしょう。 途中まで、面白くて、夢中で読みました。 でも、犯人が判明したあたりから、ものすごい違和感を感じ、結果、最後には、あれれと言う失速感。 伏線が散りばめられていたので、もっと違った展開を想像していました、そこ?な感じでした。 兄えもんって。 雫井 脩介(しずくい しゅうすけ) 1968年、愛知県生まれの小説家・推理作家。 専修大学文学部卒業後ひとたびは就職。 出版社などを経て、1999年内流悠人(ないる ゆうと)という筆名で応募した『栄光一途』が第4回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、2000年同作でデビューする。 2004年『犯人に告ぐ』が、2004年版「 週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、2005年版「このミステリーがすごい! 」で第8位、第26回吉川英治文学新人賞の候補として選ばれ、第7回大藪春彦賞を受賞。 豊川悦司主演にて映画化・ドラマ化。 代表作となる。 2006年に恋愛小説『クローズド・ノート』を発表し、沢尻エリカ主演で映画化。 2013年刊行の『検察側の罪人』は2013年度「週刊文春ミステリーベスト10」4位など評価を受け、2018年8月24日木村拓哉・二宮和也共演で映画化。

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『仮面同窓会』(雫井脩介)の感想(184レビュー)

仮面同窓会 感想

Contents• あらすじネタバレ 高校の同窓会に参加した洋輔は、懐かしい顔ぶれと再会した。 希一、八真人、和康。 小学校から高校まで一緒だった幼なじみたち。 高校では一番やんちゃな希一の道連れで、よく4人まとめて生徒指導の樫村に叱られていた。 洋輔は今でも鮮明に当時のことを覚えている。 ……というか、忘れようと思っても忘れられない。 樫村は前時代的な頑固教師で、それは指導というより 体罰だった。 屈辱的な思い出は、トラウマとして今も洋輔の心にこびりついている。 いや、洋輔だけではない。 他の3人もまた、当時の恨みを忘れてはいなかった。 「樫村、やろうぜ」 希一の提案に心から反対する人間は、4人の中にはいなかった。 仮面同窓会 『仮面同窓会』 そう名付けられた計画の全貌はとてもシンプルだった。 樫村を拉致する• 廃工場に連行し、積年の恨みを晴らす 正体を隠すため、当日は各々『お面』をかぶる。 これが計画名の由来だ。 あまり大ごとにするつもりもないので、殴る蹴るは禁止にした。 希一は樫村の『弱み』を握っているとかで、警察に駆け込まれる心配もないという。 なに、ただの悪ノリの延長線じゃないか。 いつしか4人は『お祭り』の決行を楽しみにするようになっていた。 悪夢の始まり 計画はおおむね成功した。 目・口・腕・脚。 粘着テープでぐるぐる巻きの樫村をさんざんからかい、思う存分、仕返しをした。 とはいえ、イレギュラーが起こらなかったわけではない。 暴れる樫村を押さえつけるときに、洋輔は一瞬だけ樫村と目が合った。 それに、うっかりして「カズ」と和康の名前を呼んでしまった。 ……だが、たったそれだけのことで身元を特定されはしないだろう。 満足した4人は身動きの取れない樫村をその場に放置したまま撤収した。 「樫村、死んだらしいぞ」 事件 樫村の遺体が見つかったのは、廃工場から1キロ以上離れた場所にある溜め池。 犯行時刻は『仮面同窓会』の約6時間後。 翌早朝の3時~4時頃。 特筆すべきは、樫村の遺体が粘着テープで縛られたままだったことだ。 1時間もあれば樫村は自力で拘束を解けたはず。 つまり、犯人は4人が帰ってからすぐに廃工場の樫村を拉致し、長時間拘束したうえで命を奪ったということになる。 人通りのない廃工場に、第三者がたまたま訪れたとは考えにくい。 客観的に考えれば、 犯人は4人の中の誰かということになる。 ひとりで樫村の身体を池に投げ込めたとは思えないため、 最低でも2人は関わっていると見ていいだろう。 いったい誰が……? 容疑者だらけの登場人物紹介 【新谷洋輔】 主人公。 26歳。 営業職。 ときおり 二重人格を思わせるような独り言を話す。 【片岡八真人】 洋輔が最も信頼する親友。 優しくて冷静。 高校時代、真理とつき合っていた。 【皆川希一】 4人の中で一番ギラついている。 皆川不動産の若専務。 【大見和康】 小心者でときどきズレた発言をする。 フリーター。 【竹中美郷】 同級生。 同窓会の前に再会した洋輔と恋人関係になる。 【日比野真理】 美郷の親友で、大和の彼女だった。 のちに謎の自殺。 【串刺しジョージ】 父親とその浮気相手を串刺しにしたという噂の中学生。 都市伝説。 【ストーカー男】 洋輔と美郷がつき合うきっかけとなった謎のストーカー男。 【樫村貞茂】 厳しい指導で恨みを買っていた保健体育教師。 すでに定年を迎え、悠々自適に暮らしていた。 【新谷雅之】 次男。 2歳年上の洋輔の兄。 14年前、事故で川に落ちて他界。 享年14歳。 【新谷稔彦】 長男。 10歳年上の洋輔の兄。 この時点で最も怪しいのは主人公の洋輔。 別人格としての次兄(雅之)が洋輔が寝ている間に体を動かしている? 二重人格 予期せぬ出来事が起こった。 樫村の遺体が発見された溜め池で、いつかのストーカー男と再会したのだ。 ストーカー男は美郷から頼まれて溜め池に近づく不審人物を見張っていたのだという。 ストーカー男と美郷の間につながりがあるという事実に、洋輔は驚いた。 「お前は何者だ?」 「お前は何者かと問うより、自分は何者かと問え」 「お前は美郷とどういう関係なんだ?」 「俺は彼女の救世主だ」 美郷の本命は自分で、洋輔との関係は当てつけにすぎないとストーカ男は言う。 ……ダメだ、頭がおかしい。 洋輔の心中を察するように、ストーカー男は笑った。 「俺に言わせれば、新谷洋輔、お前の方がおかしな人間だ」 「なに?」 「新谷洋輔、お前は病んどる。 兄貴を失った事故をずっと引きずっとる。 問題はお前が負った喪失感と心の傷だ。 お前はそれを埋められずに、心の中でこの世から消えちまった兄貴と対話することを選んだ。 お前は自分の中に兄貴を飼い、その兄貴はお前とともに成長した。 その結果、お前は二重人格者になった。 まあ、お前も可哀想な男だよな」 馬鹿馬鹿しい、と切って捨てる洋輔。 ストーカー男は不敵に笑って言った。 ただ、ストーカー男とはたまたま再会して和解しただけで、名前すら知らないという。 洋輔は「やっぱりあの男の妄言だったか」と考えつつ、「危険だから二度と奴とは会うな」と美郷に釘を刺した。 ……なぜか美郷は、洋輔が樫村の命を奪った犯人ではないかと疑っているようだった。 疑心暗鬼 樫村を亡き者にした犯人は誰だ? 最初、洋輔は希一と和康が組んで事に及んだのだと思っていた。 希一はもともと過激な性格。 和康には「名前を聞かれた」という動機がある。 しかし、和康には犯行時刻に深夜のコンビニでバイトしていたという アリバイがあった。 4人中2人が犯人だとすれば、残るは希一と八真人。 だが、あの八真人がそんなことをするはずがない……。 それは 「樫村は日比野真理に性的暴行をはたらいていた」というものだった。 洋輔(真理が自ら命を絶った原因か……) 樫村が真理を襲ったとき、すでに真理と八真人は別れていたはずだ。 しかし、だからといって割り切れるものでもあるまい。 洋輔の心中に新たな仮説が生まれた。 樫村を葬り去ったのは八真人なのではないか? 動機は真理のかたき討ち。 もし八真人が結婚する予定だという恋人と犯行に及んだのだとすれば、希一と和康は無関係ということになる。 《鉄の結束》 希一と和康はすっかり「洋輔が犯人で間違いない」と思い込んでいるようだった。 『仮面同窓会』のことがあるから警察に告げ口したりはしない。 その代わり、2人はことあるごとに洋輔に罪を認めるよう促してきた。 彼らにしてみれば「洋輔が認めない限り、次の標的は自分かもしれない」という恐怖があるのだろう。 とはいえ、洋輔にしてみれば覚えもないのに「俺が犯人だ」と認めるわけにもいかない。 現状を打開すべく、洋輔はまず和康を説得することにした。 しかし、結果は失敗。 和康は「あの2人が犯人なら、俺に声がかからないはずがない」という。 「それを言うなら、俺にだって声がかかってない」 洋輔が反論すると、和康はきっぱりと言った。 「洋輔は俺らとは違うわ。 俺らには《鉄の結束》がある」 その言葉でようやく、洋輔は3人と自分との間に『溝』があることに気がついた。 《鉄の結束》 確かに、洋輔は樫村の生活指導が嫌で、高三のときは希一たちと距離をとっていた。 その結果、洋輔は無事に卒業できたが、 希一・和康・八真人は留年した。 《鉄の結束》とはそのことを指しているのだろう。 それにしても、あの八真人までもが留年したのは今でも不思議でならない。 当時は 病気で留年して一学年下だった真理のために学校に残ったのだと思っていたが……。 ??? 鈍い光を放つ刃が、深々と奴の身体に突き刺さる。 【俺】は獲物の耳元でささやいた。 「分かっとるだろ……。 樫村と同じだ。 あいつを犯った罪だて」 発覚 和康が何者かに刺されて死んだ。 その時間、洋輔は眠っていた。 だが、洗面台には血の跡があり、バスルームにも少し前に使われた形跡がある。 それを見つけたのは急に部屋を訪ねてきた美郷だったが、美郷は何も言わずに証拠隠滅を手伝ってくれた。 ……もはや、認めざるをえない。 「お前がカズをやった犯人だな」 美郷を帰したあと、洋輔は《兄》を問い詰める。 〈おいおい、変なことを言うな。 濡れ衣だ〉 一人きりの部屋に《兄》の声が響く。 「嘘をつけ。 さっきも俺が寝とるうちに風呂に入っただろ」 〈風呂ぐらい入らせろ〉 そんな言い合いをしていると、突然、ドアを開けて美郷が部屋に上がり込んできた。 「今、誰と話してたの?」 「え、いや……」 洋輔が言いよどんでいるうちに、美郷はさっと部屋の中を見渡した。 壁際のノートパソコン。 部屋の片隅にあるスピーカー。 押し入れへと延びるコード。 美郷はおもむろに押し入れのふすまに手をかけると、勢いよく開けた。 押し入れの上段には、 万年床の上にあぐらをかいた兄が背を丸めて座っていた。 「あんた誰!?」 「よ、洋輔の兄貴……」 美郷はきっと洋輔を睨んだ。 「あなたのお兄さん、亡くなったんじゃなかった?」 ……見つかってしまったものは仕方がない。 洋輔は素直に答える。 「いや、それは下の兄貴。 これは上の兄貴」 洋輔の押し入れには、ずっと長男の俊彦が住みついていた。 次男・雅之の事故にショックを受けて引きこもりになった稔彦が、実家を出てアパート暮らしをする弟についてきたのだ。 寄生虫、といってもいい。 洋輔の独り言は、心の中に住む雅之との会話ではなく、実は押し入れの中の稔彦との対話だったのだ。 見たこともない変人を目の前にして、美郷は呆然とつぶやいた。 「何これ……。 てっきり二重人格かと思ったのに」 罪人 和康の葬式から数週間後、洋輔・希一・八真人の3人は再びあの廃工場へと集まっていた。 奇しくも、3人の主張はほぼ同じだ。 「俺はやっていない。 お前が犯人だろう。 認めてくれさえすれば責めないし、それで終わりにする」 洋輔は八真人が犯人だと主張(稔彦は犯行を否定している) 一方、希一と八真人は洋輔が犯人だと決めつけている。 ……このままでは平行線だ。 そもそも希一にとって、『仮面同窓会』は樫村への恨みというより、《鉄の結束》を固めなおすための儀式だったのだという。 後ろ暗い秘密を共有することで、お互いに裏切れない関係をつくる。 それが希一の目的だった。 洋輔はふと和康の言葉を思い出す。 「洋輔は俺らとは違うわ。 俺らには《鉄の結束》がある」 今ならその言葉の真の意味が理解できる。 希一・八真人・和康の3人は『仮面同窓会』よりも前から後ろ暗い秘密を共有していたのだ。 洋輔にも自白させるためだろう。 希一は意外にもあっさりと『罪』を告白した。 「日比野を八真人んちに呼んでもらってな、俺とカズがあとから乗り込んでって無理やり酒盛り始めたわけだ。 そんで、あの子が酔っぱらったあたりで…… 3人で犯った」 洋輔は一瞬で頭が真っ白になった。 希一は自分になびかない真理に業を煮やしての行為だったと説明する。 また、真理の自殺の原因はあくまで樫村の件であり自分たちとは関係ない、とも。 ……吐き気がする。 ひとつだけわからないのは、なぜ八真人がそんな卑劣な計画に乗ったのかということだ。 常々、八真人はなぜか希一の味方をしていたが、まさかそんな凶行にまで手を貸すとは……。 八真人は本当は美郷が好きで、真理のことは本気じゃなったという。 ……あれ? じゃあ、いったい誰が樫村と和康を手にかけたんだ? ??? 「言いやがった……やっぱり 八真人はクロ、洋輔はシロだ」 このときを、ずっと待っていた。 「よし、お前ら、いくぞ」 正体 「洋輔、来たよー!」 その場の緊張にそぐわない声とともに、乱入者たちは現れた。 美郷、ストーカー男、そしてなぜか稔彦。 「よう、希一、八真人、久しぶり」 親し気に声をかけるストーカー男。 希一は呆然とつぶやいた。 譲司は洋輔のひとつ下の学年であり、留年した希一たちとは同級生だったのだ。 高校時代は【宮本】姓だった譲司だが、今は母方の苗字を使っている。 日比野譲司。 ストーカー男の正体は、日比野真理の兄だった。 真相 樫村と和康を殺した犯人は譲司と美郷だった。 動機は真理の復讐。 真理の仇を討つに当たって、譲司と美郷にはひとつ問題があった。 最後まで真理は八真人が犯行に加わっていたのかを話さなかったのだ。 確実にクロなのは希一と和康。 八真人はクロに近いグレー。 3人とつるんでいた洋輔についても、確実にシロとは言い切れない。 そこで譲司と美郷はまず事実関係を確認することにした。 譲司がストーカー男を演じ、美郷が洋輔に近づいたのもそれが目的だ。 譲司と美郷は洋輔に仕掛けた盗聴器で会話の一部始終を聞いていた。 そして今、譲司と美郷はついに確証を得た。 八真人はクロ、洋輔はシロ。 今こそ復讐のとき。 結末 希一はあっさりと譲司に敗北した。 そのまま樫村と同じように全身を拘束される。 いまだ現状に理解が追いつかないでいる洋輔に、譲司が告げた。 「洋輔にはこいつらを沈めてもらう」 「なっ……そんなことできるわけないだろ!」 「じゃあ、あんたもこいつらと一緒に沈められる?」 美郷に真顔で問われ、洋輔は言葉を失った。 「 お前は俺らと新しく《鉄の結束》を組むんだ。 それが嫌なら、こいつらと一緒に沈むだけだぞ」 親友をこの手で沈めなければ、自分が沈められる。 せめて八真人だけでも助けてほしいと懇願する洋輔に、譲司は突き放すように言った。 「なあ、お前は八真人がなんで希一に逆らえんと思っとるんだ?」 「え……?」 「なんで稔彦がここに加わっとると思っとるの?」 美郷がそう訊いてくる。 「やめろ! もういいだろ!」 洋輔に「自分のことは気にするな」とまで言った八真人が、譲司と美郷の言葉に強い拒絶反応を示した。 その理由は、すぐに兄の口から語られることになる。 「美郷様と譲司様は、俺たち兄弟に仇討ちの機会を与えてくださったんだ」 「仇討ち……?」 「雅之が川に落ちて死んだのは事故じゃなかった。 八真人が盗撮騒ぎを起こした現場に、雅之が居合わせていたのだ。 以来、八真人は雅之に逆らえなくなった。 だから、八真人が雅之を川に突き落としたのは、奴隷のような立場から自由になるためだった。 しかし、八真人の思惑は外れることになる。 八真人が雅之を突き落とす瞬間を、希一に見られていたのだ。 それからというもの、八真人は希一に絶対服従しなければならなくなった。 高校生活の日々、八真人は希一に支配されながら、《秘密》を隠して洋輔の親友として振るまっていたのだ。 希一は雅之の事件から七年ごとに《鉄の結束》を固める画策を施したことになる。 そこに前回からカズが加わり、今回はお前も加わった」 悪魔がささやくように譲司が言う。 「わかっただろ。 お前は何もためらう必要はない。 立派に八真人を沈める権利がある」 それでも親友を手にかけるわけにはいかない。 しかし、拒否すれば自分も沈められてしまう。 叫びだしたくなるような葛藤に苛まれる洋輔に、八真人がぽつりと言った。 「洋輔、気にすんな。 お前に殺られるんなら仕方ない」 八真人はそう言い、弱々しく微笑んだ。 その体にはずっしりとした重しがつながれている。 その背中を押せば、彼らはあっけなく水底に沈んでいくだろう。 「それ!」 兄がうなり声をあげる希一の背中をぐいっと押した。 同時に譲司が積みあがった重しを池に蹴り入れる。 すぐに大きな水音が立ち、洋輔の心臓を縮ませた。 「次!」 譲司の声で、洋輔は感情を遮断する。 ただ機械的に、親友だった男の背中を押す。 不意に重みが消え、八真人の背中があっけなく手から離れていった。 どん、どんと激しい水音が上がる。 洋輔は泣きたくなった。 感想 率直に言って、めちゃくちゃ好みでした!• 序盤からいきなりの「主人公は二重人格じゃないか?」と錯覚させるミスリード!• 叙述トリックで巧妙に偽装された譲司(=俺)の存在!• 《鉄の結束》の裏に隠されていた罪と、あのイヤミスすぎるラスト! いやもう、ホントに内容てんこ盛りでお腹いっぱいになりました(笑) 読む前から「面白そうなあらすじだな」と思っていたのですが、誇張抜きで予想の3倍は面白かったですね。 「まだ裏があったの!?」と何度も驚かされる終盤には、本当にワクワクさせられました。 雫井脩介さんの小説を読むのは3冊目でしたが、ぶっちぎりで『仮面同窓会』が一番面白かったです。 イヤミスなラストに鳥肌 何度も驚かされた『仮面同窓会』ですが、あのラストは本当に意外でした。 というのも、洋輔は最後まで「自分の身も大事だけど、親友を手にかけるなんてできない」という態度をとっていたからです。 結局、洋輔には何の罪もなかったわけですからね。 そりゃ、わざわざ犯罪者になろうとは思いません。 だから、結末はなんだかんだいって『いい感じに丸く収まる』のだと思っていました。 洋輔は手を汚さず、八真人と希一は逮捕される、とか。 ところが、待っていたのは洋輔にとってまったく救いのないラスト! あらすじの方では省略しましたが、実はかな~り嫌な後味が残るラストでした。 それまで私は『仮面同窓会』をイヤミスだとは認識していなかったので、あの終わり方にはしびれましたね。 イヤミス好きには是非ともおすすめしたい一冊です。 洋輔は樫村の葬式に参列していないはずなのに、芳名帳にはなぜか洋輔の名前が記帳されていた。 葬式のシーンでは【謎の人物】が希一たちとふつうに話しています。 でも、洋輔には葬式に行った記憶がありません。 それまでの流れから「別人格の記憶は洋輔に残らない」という偽のルールができあがっていたので、私はこの現象をすんなり別人格による行動だと納得しました。 まさに著者の掌の上、って感じですね(笑) ちなみに、このエピソードの正解は「譲司が芳名帳に洋輔の名前を記帳していた」です。 洋輔と譲司とでは性格が全く異なりますが、「洋輔は昔から気分屋だった」「二重人格の性格の違いはまるで天使と悪魔」などという記述があったため特に違和感は抱きませんでした。 ミステリにおいて重要なトリック・ロジックの点でも優れた小説だと思います。 美郷が怖い 洋輔目線では、美郷は可愛くて健気な女の子に見えていました。 でも、それは復讐のための演技だったわけですよね。 終盤で猫かぶりをやめた美郷は冷血な性格で、それまでのイメージとのギャップにゾッとさせられました。 譲司によれば、美郷は当初「いいから洋輔も八真人も沈めてしまおう」と主張していたそうです。

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