コロナ ウイルス ロシア。 TradeBitLab(トレードビットラボ)

大使館からのお知らせ(ロシアの新型コロナウイルス対策について)

コロナ ウイルス ロシア

<雪のない時期は日常的に散水車が走っていますが、現在は消毒液をよく入れて散水しています> 新型コロナウイルスの影響で外出禁止令が出ているモスクワの現状につきまして、ロシア人の夫と共にロシアに在住する私チェブラーシカがお伝えします。 ロシアの状況 コロナウイルスの感染が中国で始まった1月下旬、プーチン大統領は、すぐに中国との国境を閉じ、団体旅行を中止しました。 日本でコロナウイルスの感染者が増えているころ、ロシアの感染者は2人のままでした。 観光名所、ホテル、レストラン、旅行会社、お土産屋さんと中国人の観光客がいなくなってからは、街の様子がすっかり変わりました。 2月20日には、中国人の個人旅行も禁止し、ビザを発給しなくなりました。 ロシアは、感染者が少ない時でも、容赦なく国境を閉めました。 それは、一貫して、経済より人命を大切にするという考えがあったからです。 3月6日にイタリア旅行から帰国したロシア人が感染し、そこから、徐々に感染者が増えていきました。 3月16日からは、学校が自由登校となり、いつもは1週間の春休みを3週間に延長し、学校も休みになりました。 3月18日からはすべての外国人の入国を禁止しました。 ここでも決断が早く容赦はありませんでした。 数分おきに夜中でも飛行機が飛んでいた我が家の上空は、現在静かになりました。 さらに、3月26日にプーチン大統領は、全ロシア国民に向けて、3月28日から4月5日までを非労働期間にすると演説。 しかし、この1週間の間も感染者の数は増え続け、あっという間に3,000人以上となり、4月1日にはロシアの感染者の数は、日本の感染者の数を上回りました。 4月2日に改めて演説を行い、非労働期間は、4月30日まで延長となりました。 特に、モスクワの感染者が突出していて、モスクワの感染者だけで日本の感染者数を上回っているくらいです。 ロシア国内の各都市の感染者の人数は、こちらから見ることができます。 プーチン大統領は、まだまだ感染者が増えると予想していて、コロナウイルス専用の病院をモスクワだけでなく、他の都市にもどんどん建設しています。 食品工場で掃除の仕事をしている義母の話によると、コロナウイルスが流行り始めてからは、ドアの取っ手や壁を徹底的にアルコールで消毒し、職員の感染も恐れ、毎日体温を測るようになったようです。 食品工場で働いているため、4月30日まで休むことができず、4月6日からは、1週間に2回、仕事へ行くことになりました。 いつもは地下鉄の始発で出かけていましたが、外出制限が出ている時期なので、会社の車が家まで迎えに来てくれることになりました。 義母は社長とかではなく、ただの従業員です。 それでも、ここまで手厚くしています。 3月中旬から夫の会社でも検温が始まりましたが、まもなくリモートワークに切り替わり、今は毎朝体温報告をして、ずっとリモートワークです。 小学1年生の姪は、4月6日からは、毎日ロシア語と数学を1時間ずつ合計2時間の学習が始まりました。 文学という教科は自分で学習するようですが、ロシア語と数学に関しては、毎日授業を受けることができます。 モスクワ市内でも学校によって取り組みが変わるようで、姪の友達の他の学校では、3月23日からオンライン授業を始めた学校もあるようです。 16日から自由登校となり、早い学校では1週間後の23日からオンライン授業を始めたことになります。 音楽学校の楽器のレッスンなどもオンラインでどんどん授業が行われています。 学校独自だけでなく、ヤンデックス(ロシアのYahoo! みたいなもの)のオンライン授業も毎日9時から4時間ずつ5年生から11年生まで見ることができます。 特に利用者の規制もないため、私も興味がある科目を見ています。 日本からもリアルタイムでは難しくてもビデオで見ることができます。 ロシア正教の教会も政府が自粛を求めるまでは、開いていました。 それでも、感染者が増え始めたころから、礼拝に訪れる信者の数は少なくなりつつあったようです。 非労働週間になってからは、教会での礼拝も禁止され、こちらもオンラインで礼拝が行われています。 4月19日に、パスハ(復活祭)というロシア正教で大事な行事がありますが、1週間前からモスクワ市内の墓地はすべて閉鎖となり、人が集まらないようにしています。 非労働期間の過ごし方 モスクワ市の感染者はロシア国内の都市の中でも突出して多く、4月2日の時点で日本全体の感染者の数を上回りました。 モスクワ市は、プーチン大統領の命令とは別に、さらに厳しい外出禁止の条件が出ています。 4月15日からは、仕事、病院、外出する場合は、デジタルパスというものを持って出かけないとなりません。 それを持っていないと罰金となります。 近所のスーパーへ行く場合は、このパスを持っていなくても行くことが可能です。 非労働期間と言っても、スーパーなど最低限生活に必要なお店が開いているので、買い占めも起こらず、冷静に買い物をしている人が多いです。 また、物流も滞っていないため、市民は安心して暮らしています。 20階建て以上のアパートが建ち並ぶ街ですが、品物は十分にあります。 <スーパーの棚には品物がしっかりあります> <20階建て以上のアパートが建ち並んでいます。 手前の低い建物は小中高校です> 市民が自宅にとどまっているかどうかも、スマートフォンのGPS機能を使って監視が始まりました。 ヤンデックスにアクセスできるスマートフォンを持っている人しか数値をカウントされないため、100%正確な数値とは言えませんが、大まかな数値は分かります。 ちなみに、ロシア国内でスマートフォンを持っている人は55%なので、信ぴょう性は低いです。 参考程度に見てください。 公園などもすべて封鎖され、アパート前のベンチや公園もこのような感じで赤いテープが貼られています。 <公園の遊具もテープが貼ってあり、遊べないようになっています> さて、自宅での過ごし方ですが、普段からオンラインシステムが進んでいるロシアなので、劇場はすぐにオンラインでのコンサートを開始しました。 自宅にいて無料でコンサートを楽しめるということで、私はかなり観ました。 ボリショイ劇場の配信は、時差があるにも関わらず世界中からリアルタイムで観ていて、チャットで多言語が飛び交っていました。 このビデオを見ることによって、事態が収束して海外旅行ができるようになったら、生で ボリショイ劇場のショーを見たいと夢をもった人もいると思います。 ボリショイ劇場について話を聞いていたけれども、ビデオ映像を見て、益々見たくなったという人もいると思います。 そして、アクセス数が増えれば劇場の収益にも繋がると思うので、こういう取り組みはいいなと思いました。 劇場だけでなく、美術館もオンラインで見られるところが結構あります。 主なところをいくつか紹介します。 クレムリン クレムリンの武器庫や教会内部のオンラインツアーのページです。 クレムリンのホームページはロシア語のみではなく、英語と中国語に対応していますが、ロシア語ページのみにこのオンラインツアーの情報が出ているので、ロシア語のページから入ってください。 Google翻訳をかけながら見ると、教会内部や武器庫の展示物の説明を日本語訳で見ることができます。 まだ行ったことがない人は、ずいぶん詳しく予習することができます。 行ったことがある人は、写真の整理をするときに使えたり、復習をしたりもできます。 私も新たに発見したことがあり、クレムリンがオープンしたらまた行きたいと思っています。 トレチャコフ美術館 トレチャコフ美術館所蔵の作品をオンラインで見られます。 生で見るのとは全然違いますが、次の旅行先をロシアにしようと思っている方は、予習をすることができます。 もちろん、ロシアへ行ったことがある方は、復習を兼ねて絵を見てください。 チャイコフスキーコンサートホール チャイコフスキーコンサートホールのコンサートのビデオはいつでも見られます。 ライブ映像を見ることもできますが、モスクワと日本の時差は6時間あり、モスクワでコンサートが始まる19時は日本だと夜中の1時です。 リアルタイムで見るのは難しいと思うので、ビデオでコンサートを鑑賞してください。 メールアドレスを登録する必要がありますが、無料で見られます。 コロナウイルスが流行る以前のビデオもたくさんあるので、クラシックファンであれば楽しめると思います。 モスクワ市内の博物館 モスクワ市内の博物館の所蔵品もオンラインで見ることができます。 残念ながらこちらのページはロシア語のみですが、Google翻訳などを利用して見てください。 この他にも文学に関する講演会などもオンラインで見ることができ、自宅にいながら、音楽や美術に触れることができるので、外出禁止の最中でも快適に過ごせています。 <20階建て以上のアパートが建ち並んでいますが、緑も多いので圧迫感がありません。 各建物の入り口とエレベーターは、毎朝消毒をしています> ペレストロイカとソビエト崩壊を経験した私の家族の備え 義母と夫は、ペレストロイカとソビエト崩壊を経験しています。 日本やヨーロッパの状況を見て、少しスーパーで買い物をしておいた方がいいと私が焦っていても、2人はそんな必要はないとのんびりしていました。 というのもその昔、品物がなくなる前に買いだめをしたようですが、虫が食って結局買いだめした品物を捨てることになったようです。 その経験があるのと、どんな時でもスーパーは開くということが法律に明記されているようで、2人は落ち着いていました。 私がスーパーなどへ行ってロシア人の買い物風景を見ても、皆さん本当に冷静に買い物をしていて、近所のスーパーでは買い占めなどが起こっていません。 また、ロシアの冬は寒く、昔は野菜がとれなかったので、夏の間にダーチャ(別荘)で作った野菜を収穫し、それを保存食にする習慣があります。 キュウリ、トマト、パプリカをピクルスにしたり、ズッキーニなどの瓶詰を作ったりします。 我が家は、硬くて葉がぎっしり詰まった秋のキャベツを買ってきて、キャベツの漬物を11月からずっと作っていました。 材料は、ニンジンとキャベツと塩で出来ます。 <自家製のキャベツの漬物。 一番大きい瓶は3Lです> この冬は、このキャベツがなくなることなく毎日食べることができたので、こういう外出が制限される中でも常に野菜があるというのは助かりました。 ロシアと日本で湿度が違うため、同じような作り方をして成功するかどうかは分かりませんが、日本にも梅干や漬物の文化があるので、やはり昔からの食生活は理にかなっていると思いました。 穀物もお米だけでなく、きび、麦、そばの実、小麦粉など、保存がきくものが充実しているので、毎朝おかゆにして食べたり、スープに入れたりなどしています。 <我が家で常備しているもの。 エンドウ豆を乾燥させたもの、お米、きび、そばの実、麦など> ほっこりする話 だんだんロシアでの感染者が増えてきていた3月22日に、ロシアはイタリアへ軍の派遣をしました。 イタリアでは桁違いに感染者が増えている時期のニュースでした。 ロシアと言えば、2014年のクリミア併合後、ヨーロッパなどの経済制裁により、経済はボロボロになっています。 それなのに、ヨーロッパが困っていれば助けます。 さらに3月31日には、アメリカが医療器具不足になっているということで、医療器具を乗せた飛行機もニューヨークへ飛びました。 3月31日といえば、ロシアの1日の感染者が500人を超えた日で、今後も感染者がどんどん増える時期の出来事です。 そしてアメリカと言えば、クリミア併合後の経済制裁を率先して行った国です。 それでもアメリカが困っているとなれば助けます。 これがロシア人の心です。 コロナウイルスが終息したら、ロシアの食事、文化、ロシア人の心を味わいにぜひロシアへいらしてください。 <ガイドブックにはこのような写真は載っていないと思いますが、郊外のアパートはこんな感じです。 各家で壁紙、シャンデリアなどの内装にこだわって部屋を作るので、中に入ると素敵な家が多いです> 新型コロナウイルスに関するその他の記事.

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新型コロナウイルス ロシアで初の感染者2人が確認 両者とも中国人

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迷宮ロシアをさまよう 2020. 12 新型コロナウイルスの感染が急激に広がり、病院の前には救急車の列ができた=ロシア・サンクトペテルブルク、2020年4月27日、ロイター ロシアの状況は一変 この連載で、新型コロナウイルスの問題を初めて取り上げたのは、3月17日の「」でした。 当時筆者が論じていたのは、プーチン政権による大胆な措置でロシアは感染拡大を上手く抑え込んでおり、むしろそれを奇貨としてたくましく国益を増進している、といったことでした。 今から振り返ってみると、当時の私の見通しは甘く、恥じ入るばかりです。 何しろ、3月中旬頃には、ロシアの感染確認数はまだ100人前後であり、死亡者も一人も出ていなかったので、つい楽観視してしまった次第でした。 今や、状況は一変しました。 ロシアの感染者数は拡大を続け、5月に入ってからは毎日1万人ペースで新たな感染者が確認されています。 ロシアの累計感染者数は20万人を超え、世界のトップ5に食い込んでしまいました。 ちなみに、日本では岩手県がいまだに感染確認ゼロの都道府県として頑張っているのに対し、ロシアでは80を超える全地域で感染者が確認されています。 4月30日には、コロナ対策を取り仕切っていたミシュスチン首相が、新型コロナウイルス検査で陽性になったと判明。 あれほど自信たっぷりだったプーチン大統領も、今では「自分が感染しないこと」を最優先して行動しているように見えます。 今般のパンデミックは、これから様々な角度から研究・解明されていくはずですが、その際に日露両国のケースを比較分析することも有意義ではないかと、個人的には考えています。 今回のコラムでは、そうした注目点のいくつかを指摘してみたいと思います。 大胆な対策にもかかわらず ごく単純なことですが、日本の人口は1億2,650万人、ロシアの人口は1億4,450万人ということで、人口の規模感がだいたい同じくらいです。 そして、首都一極に人口や経済力が集中する構造も似通っています。 新型コロナウイルスに関して言えば、日本もロシアも、中国の武漢発の第1波は、最小限の被害で乗り切りました。 しかし、日本には3月頃にヨーロッパやアメリカからの帰国者が持ち帰ったウイルスが流入し(しかもそのウイルスは感染力や毒性がより高まっていたという可能性も指摘されている)、この第2波がその後の感染増をもたらしました。 そして、第2波にさらされたのはロシアも同じであり、ロシアの場合は主に、3月7~9日の三連休を利用してイタリアやフランスなどに旅行に出かけた人々が帰国し、自国にウイルスをもたらしてしまったと考えられています。 このように、3月頃の状況は概ね似たり寄ったりでした。 にもかかわらず、日本とロシアの感染確認の数にはその後、大きな差がつきます。 当初は日本の方が上回って推移していたのですが、3月31日に初めてロシアが日本を抜き、4月に入るとみるみる差がついていきました。 5月10日の時点で、日本の累計感染者数は15,747人。 それに対し、5月に入り連日1万人超えのロシアは、10日の時点で209,688人にまで膨らんでしまいました。 この1ヵ月あまりで10倍以上の差がついたわけです。 なぜロシアでは急に感染が爆発したのかというのが、最大の謎です。 しかも、ロシアの感染拡大防止策が、日本のそれよりもはるかに徹底したものだったことを考えると、なおさら奇妙です。 これについては、当連載の「」で報告したとおりであり、プーチン政権は3月25日、新型コロナ感染拡大を食い止めるため、3月28日から4月5日までを休日に指定し、その後この特別休業を4月30日まで延長しています。 その他の外出制限や移動制限を見ても、ロシアの措置は日本よりもずっと厳しいものとなっています。 ところが、下のグラフに見るように、現実にはその特別休業の施行を合図とするかのように、感染は拡大に向かっていったのです。 ちなみに、日本とロシアには、「コロナウイルス対策をゆがめかねない重要な日程があった」という共通点があります。 日本の場合には、中国の習近平国家主席の訪日と、東京オリンピック・パラリンピック。 ロシアの場合には、改憲国民投票と、対独戦勝75周年式典でした。 結果的に、これらはすべて延期となりました。 ただ、ロシアに関して言えば、政治日程がコロナ対策をゆがめるということは特になく、プーチン政権は必要な対策は迅速かつ果断に実行したと思います。 さて、感染急拡大の一方で、ロシアにはCOVID-19による死亡者が欧米と比べてかなり少ないという特徴もあります。 もちろんこれから悪化する恐れもあり、油断できませんが、5月10日現在の死亡者数は1,915人となっています。 ジョンホプキンス大学の最新データによると、人口10万人あたりのロシアの死亡者数は1. 3人であり、日本の0. 5人よりは多いものの、ベルギーの75. 1人、スペインの56. 7人、イタリアの50. 3人、イギリスの47. 6人、アメリカの24. 1人などよりは、ずっと軽微です。 感染はオーバーシュートと言うべき状況なのに、なぜ死亡者はそれほど増えないのか。 これが、ロシア第2の謎です。 もちろん、数字だけを単純比較はできない面もあります。 日本ではPCR検査数が抑制されてきたのに対し、ロシアは積極的に検査を実施してきたので、それにより感染確認数に生じた差は小さくないでしょう。 その表れとして、ロシアでは、感染確認者に占める高齢者(65歳以上)の比率が15%にすぎず、無症状者の比率が45%以上に上り、肺炎の重症患者は5%にすぎない、といった特徴が生じています。 ちなみに、グラフに見るとおり、ここに来て感染確認の増加率は低下しており、ピークアウトしつつあるのではないかという見方も広がっています。 他方、ロシアのCOVID-19死亡者が少ないことに関しては、疑問の声もあります。 当局発表の死亡者数が翌日に下方修正されたりする不可解な現象があり、また直接の死因がコロナでなければCOVID-19死亡者としてカウントされないという問題も指摘されています。 何が日本とロシアを分けたのか? とはいえ、日本では爆発的な感染拡大は今のところ回避しているのに対し、ロシアではそれが生じてしまったという大まかな構図は、まず間違いないところだと思います。 科学的なことは専門家に検証をお願いするとして、ここではあくまでも地域研究者としての筆者が思い当たるポイントを述べておきたいと思います。 まず、日本とロシアでは、国家・社会の構造や関係性が大きく異なります。 日本では、政治権力が強権を発動したりはしませんが、大多数の国民が公共心を発揮して、感染拡大防止に自発的に協力します。 それに対し、ロシアでは国家権力が強制力のある方針を決めても、企業や市民は必ずしも真剣に受け止めておらず、ウイルスなどどこ吹く風といった行動を続ける人もいます。 筆者は日本のような過度に同調圧力に訴える方式を称賛しようとは思わないものの、笛吹けども踊らずのロシア型よりは、感染防止に効果的なのかもしれません。 次に、日本とロシアでは、やはり衛生観念がだいぶ異なります。 ロシア人も、自分の私的空間は綺麗に保つのですが、公衆トイレの汚さに象徴されるように、公共空間が不衛生である場合が多いですね。 ロシア人の感覚から言えば、公共空間は行政によって雇われた清掃員が掃除すべき場所であり、一般市民が公共空間の美化のために自発的に協力すべきという発想はほとんどないでしょう。 この要因は、感染症防止のために、馬鹿にならないと思います。 それとも関連して、マスク装着の習慣が、やはり日露では全然違いますね。 欧米はだいたいそうだとは思いますが、従来ロシアにはマスクをつけるという習慣がほとんどなく、新型コロナウイルス流行後に増えはしたものの、全面的に普及したとは言いがたい状況です。 なお、モスクワでは4月12日以降、公共交通機関利用時や、スーパーでの買い物の際に、マスクと手袋の着用が義務付けられています。 ここでも、国が「強制」しないと動かないというロシアの特質が表れています。 さて、ロシアにおける感染拡大のより直接的な要因を挙げれば、病院をはじめとする公共機関での集団感染の多発を指摘しなければなりません。 ロシアでの感染源の3分の2近くは病院であるという指摘もあります。 深刻なことに、医療従事者の感染が増えており、すでに100名以上が命を落としたという情報もあります。 病院の他にも、軍隊、福祉施設、教会などでのクラスター発生が報告されています。 そもそもの問題として、ロシアの医療体制は脆弱なものです。 日本でお医者さんと言えばエリートで高収入というイメージが強いですが、ロシアでは社会主義時代から医者は薄給の代表のような職種でした(ちなみに女性の比率が高い)。 現在も公立病院の待遇は恵まれず、他の職種に転職したりする事例もあり、慢性的な医師不足が生じているとされます。 テレビのニュースなどで紹介されるのは、設備の整ったモスクワの病院でしょう。 しかし、ロシアでは新規感染の中心は地方に移りつつあります(ちなみに累積ではモスクワ市・州が62%、地方が38%という比率となっている)。 インフラ・物資・人材の不足した地方では医療崩壊が生じつつあり、現場からは悲鳴が上がっています。 しかし、地方の知事たちはクレムリンに不手際をとがめられたくないからなのか、そういう現場の声を黙殺しているとされます。 プーチン政権は、問題は認識しており、地方の医療へのテコ入れを始めたところですが、元々の基盤が弱いところに、クレムリンの主導で急に物資や資金を分配しても、そう簡単に事態が好転するわけではありません。 もちろん、もしかしたら、日露の感染拡大の差を生んだのは、政治・社会的要因ではなく、単純に自然条件の違いなのかもしれません。 アメリカの政府系研究機関からは、「コロナウイルスは日光・高温・多湿で威力が弱まる」との情報も寄せられています。 ロシアでは4月頃まで、日本の感覚で言えば冬のような天候が続きますので、より新型肺炎に罹患しやすい環境だった可能性もあるでしょう。 ところで、日本で新型コロナウイルスによる死亡者が比較的少ないことに関し、「結核予防のためのBCGワクチンの接種が効いているのではないか」という説が、一部で根強く唱えられています。 BCGワクチンにもいくつかの種類があり、日本株と旧ソ連株は性質が似通っていることが知られています(旧ソ連株はかつてのソ連や東欧諸国で使用された)。 そして、上述のように、公式発表の死亡者数には疑問もあるものの、現時点ではロシアもCOVID-19の死亡率は低い値を示しています。 これは単なる偶然なのか? ぜひ専門家に解明していただきたい点であり、日露の専門家による共同研究も有望ではないかと考える次第です。

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モスクワで新型コロナ感染1000人突破、部分的な都市封鎖へ

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1月31日、ロシアで新型コロナウイルスの感染者が初めて確認された。 しかしロシア政府は、感染予防に向けた計画はすでに用意されていると明言した。 ロシアのタチアナ・ゴリコワ副首相は、国内で初のコロナウイルスの感染者が確認されたことを明らかにした。 インタファクス通信が。 感染が確認されたのは、極東のザバイカリエ地方とチュメニ州で、いずれの感染者も中国国籍。 新聞「ヴェドモスチ」が、ロシア消費者権利および福祉監督庁のアンナ・ポポワ長官は、2人はすぐに隔離されたが、ともに感染は軽度で、ウイルス拡散の危険性はこれまで通りないと述べた。 しかし政府はロシア国内でのウイルス拡散を予防するためあらゆる対策を練っており、とりわけ以下のような措置が取られている。 モンゴルとの国境での自動車および歩行者の通行を。 中国の武漢と湖北省に滞在するロシア人全員は自発的に退避し、帰国を希望した場合にはロシア入国後、2週間は隔離する。 現在、海南島に滞在するすべてのロシア人は2月4日までに退避する。 ウイルス感染の症状が認められた場合は検疫を行う。 ロシア鉄道はロシアと中国を結ぶ列車の運行を3月1日まで。 また中国と国境を接するすべての地域(アムール州、ハバロフスク地方、ユダヤ人自治州)にある国境の検問所を2月7日まで。 2月1日からロシアと中国を結ぶ航空便の運航を制限する。 香港、上海、北京、広州行きアエロフロート便は例外とされるほか、モスクワ、シェレメチェヴォ空港着の中国の定期便は運航される。 中国からのすべての航空便はターミナルF到着となる。 シェレメチェヴォ空港のプレス部の発表としてインタファクス通信が。 ロシア政府は中国人に対する労働ビザの発給を中止するとの決定を下した。 、現在、決議案の策定が行われている。 連邦反独占局とロシア消費者権利および福祉監督庁は、ロシア国内での医薬品およびマスクの価格つり上げを。 ロシアの長期居住許可を取得しているベラルーシ人および中国人は、通行が制限されている国境検問所を通過して入国し、。

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