りゅうおう の お しごと 12。 “りゅうおうのおしごと! 血液センターコラボ応援フェア”7/1(水)より開催。献血で限定クリアファイルがもらえる

『りゅうおうのおしごと(12)』かつてないほど人生が描かれているラノベの感想(ネタバレ注意)

りゅうおう の お しごと 12

表紙の銀子ちゃんがかわいいですね! 11巻に引きつづき、 12巻も八一と銀子を中心に ストーリーが展開しました。 12巻のいちばんの見どころは、 なんといっても 銀子の奨励会の戦いが決着したこと。 最後にある著者の白鳥士郎さんのコメントには 「6巻から続いてきた奨励会編」 という言葉がありました。 そんなに前から白鳥さんは 「奨励会編」として物語を書いてきたんだ、 と私は驚いたのですが、 たしかに6巻からというのは納得。 というのも、 「りゅうおうのおしごと!」は、 5巻まではっきりとした区切りがあるから。 5巻というのは八一と名人が 竜王戦を戦った巻で、 そこで第1巻からの伏線をきれいに回収して ひとつの終わりを迎えます。 すべての始まりのあの日と同じように 八一があいちゃんから水を飲ませてもらうシーンは 感動的でしたね。 アニメも5巻の内容までで完結でした。 その後の6巻の内容はどんなものだったか うろ覚えだったので 改めて見直してみると、 そのとき銀子はまだ奨励会二段。 銀子は辛子将司の奨励会編入試験の 試験官を務めていたり、 椚創多と三段昇段をかけて 対局したりしていました。 このころから 12巻の三段リーグで戦う面々が 描かれていたわけです。 6巻から12巻までの7冊が 「奨励会編」だったと考えると、 改めて奨励会の戦いが いかに長くて辛いものだったか というのが思い出されます。 そして、 そうして積み上げてきたものを集めて クライマックスを迎えたのが この12巻なのです。 プロ棋士になれたのは・・・ 奨励会のストーリーでの 最大のポイントは、 誰がプロになれるのか? ということ。 奨励会の三段リーグは 上位2人が昇段して プロ棋士になれるというルールです。 さらに、 3位になる(次点をとる)のを2回でも 昇段できるという決まりもあります。 このことをふまえて、 私も誰がプロになりそうかを 予想しながら読んでいました。 ・史上初の女性プロの空銀子 ・史上初の小学生プロの椚創多 ・そして次点2回で鏡洲飛馬 物語の盛り上がりを考えれば、 この3人の同時昇段かなと。 なかでも鏡洲さんは年齢制限があるので、 今回の三段リーグで昇段できないと 奨励会を辞めることになります。 これまで鏡洲さんは 数多くのエピソードとともに 魅力的に書かれてきたので、 プロになれないのはありえない。 そう私は思っていました。 この3人の中で 予想が外れてプロになれないとすれば、 椚創多くんかなという思いもありました。 彼は今期の三段リーグで上がれなかったとしても どうせすぐにプロになれるので、 昇段できなくても特に問題はないかなと。 「次の三段リーグでダントツトップでプロになった」 などと書くだけで、 カンタンにプロ棋士にできるキャラクターですからね。 逆に銀子ちゃんの場合は 命を削りながら三段リーグを戦っていて 読んでいるだけで苦しくなる描写ばかりだったので、 また三段リーグを戦わせるのは厳しそう。 だから、 プロになれるとすれば 今期の三段リーグしかないだろう と私は思っていました。 ところが。 こんな私の予想と違って、 実際に昇段したのは 以下の3人でした。 ・空銀子 ・椚創多 ・坂梨澄人 これは大どんでん返し! びっくりしました。 銀子と創多は予想通りでしたが、 まさか鏡洲さんが昇段できないとは。 そして代わりに、 坂梨さんが上がるとは。 坂梨さんはこれまで それほど描写が多いわけではなかったので、 鏡洲さんを押しのけて昇段するとは かなり意外でした。 4連敗からの14連勝なんて、 さすがに予想できません。 これは作者の白鳥さんが狙っていた ドッキリだったと思うので、 私はそれにまんまと引っかかりましたね。 魅力的な鏡洲飛馬 どうして鏡洲さんが 昇段できなかったのかというと、 作者の白鳥さんとしては これによって 奨励会の厳しさを 表現したかったのかなと思いました。 これまでさんざん 「奨励会は地獄だ」書いてきておいて、 それでもけっきょく最後は 読者がプロになってほしい人がプロになる。 それではあまりにご都合主義で甘すぎる、 と言えますからね。 私は将棋ファンとして 現実の将棋界を長年見てきていますが、 本当に奨励会は残酷なんです。 「あとがきに代えて」では 白鳥さんはこう書いています。 夢を叶えた先にも苦難はありますし、 夢を叶えられなくても幸せはあります。 銀子や鏡洲がどうなっていくのか、 もうしばらく見守っていただければ幸いです。 わざわざ名前を出すあたり、 白鳥さんも鏡洲さんが 昇級できなかったことには、 思うところがあるよう。 今後、鏡洲さんがどうストーリーに 関わってくるのか注目です。 ちなみに将棋好きの人には 言わずもがなだと思いますが、 鏡洲飛馬のモデルは 都成竜馬六段ですね。 名前からして似ています。 イケメンで、 宮崎県出身で、 なかなかプロになれずに苦労して、 人に優しい鏡洲さん。 12巻を読んでいて、 私はその姿が都成六段と重なって 感情移入してしまいました。 色々あった12巻でしたが、 本編のラストシーンは 鏡洲さんが創多の肩に ネクタイを掛ける場面。 創多くんは初登場のころは 冷たいコンピュータのようだったのが、 どんどん人間臭くなってきて 好感度が上がりまくり。 こんなシーンで 奨励会編が終わるとは まったく予想していませんでしたが、 いい締めだったと思います。 ギャップとオールスター 三段リーグが最終盤ということで、 本巻ではふだん以上に ぶっそうな言葉が飛び交いました。 「死ぬ」とか「殺す」とか。 そんな壮絶な奨励会の描写が あるかと思いきや、 急に小学生女子のほんわかした話や ギャグに切り替わって、 読んでいて ギャップがすごかったです。 奨励会の話だけだと どうしても話が暗くなってしまうので、 シャルちゃんをはじめとする 「JS研」の出番があって いいバランスになっていました。 11巻では八一と銀子に 話が集中していましたが、 12巻ではオールスターという感じで 多くのキャラクターが登場したのは よかったですね。 特に天ちゃん推しの私はニッコリでしたが、 これについて書くと長くなるので 別記事にします。 あとオールスターの中で 月夜見坂さんがなかなか出てこなくて 気になっていたところ、 とっておきの出番が用意されていて うれしかったです。 八一を銀子に届ける役目とは、 最後においしいところを 持っていきました。 「感想戦」での不穏な予告 月夜見坂さんといえば「感想戦」。 八一と月夜見坂さん、 それに供御飯(くぐい)さんの3人で クスッと笑える寸劇が行われるのが 毎巻の末尾の恒例です。 この「感想戦」のコーナーを 楽しみにしている人は、 私も含めて多いのではないでしょうか。 シリアスな話がつづく この12巻のようなときこそ、 最後に「感想戦」で息抜きをして 本を読み終えたいところです。 ところが。 笑うつもりで気楽に読み始めたら とんでもなかったです。 この12巻に限っては、 「感想戦」も不穏な空気でした。 次巻以降の展開の 予告のような内容。 最後に「西の魔王」という 恐ろしげな呼び名まで登場して、 八一の「圧倒的な才能(ちから)」が いったいどんな事件を 引き起こすというのでしょうか。 長かった奨励会編が終わって、 13巻からはどんなストーリーが 展開されるのか、 注目です。 まとめ 「りゅうおうのおしごと!」12巻は 奨励会編のクライマックス。 銀子と創多がプロになるという 予想どおりの結果があった一方、 鏡洲さんは奨励会を退会になるという まさかの展開もありました。 これまでのキャラクターが総出演して、 オールスターで楽しかったです。 「感想戦」での話が どう次巻につながっていくのか、 つづきが気になります。

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りゅうおうのおしごと!12|SBクリエイティブ

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『りゅうおうのおしごと(12)』かつてないほど人生が描かれているラノベの感想(ネタバレ注意)

りゅうおう の お しごと 12

本記事は将棋の名作である 『』の魅力を、ネタバレ含む感想を交えて全力でオススメするレビュー記事となります。 編のクライマックス。 を争う命を賭けたキャターたちに心が震える12巻目となります。 本作の概要 あらすじ(ストーリー) 編が佳境なので11巻から引き続きメインヒロインであるの弟子たちの出番は少なく、表紙からお察しの通り空銀子にかなりのスポットが当たった内容になっています。 とはいえ、描かれているのは表紙の初々しいバルっぽいエピソードではなく、最後まで気の抜けない編のクライマックスとなります。 そういうわけで空銀子一色に染まった内容というよりは、むしろでしのぎを削って戦う空銀子の対戦相手達を深く掘り下げていった内容という印象ですね。 即ちメインキャター以外にスポットが当たっているシーンが多めなのですが、それでも退屈するような部分は一切なくて、むしろメインキャターに頼らずともここまで高クオリティの作品になっているのはさすがの一言です。 あとの無い年長者である鏡州飛馬。 盤外戦術に長けているけど実は・・な辛香将司。 空銀子に負けて自身の才能に疑問を持つ椚創多。 そして将棋の星の王子様に追い付きたい空銀子。 読んでいて、最後にはその誰もに昇段してほしいと思わされるほど感情移入させられますが、そういうわけにもいかない厳しい勝負の世界が描かれています。 しかし、散々波乱を起こしまくる展開になっているのに、その結果に後味の悪い部分が無いのが素晴らしいですね。 また、見所は編だけではありません。 その裏(というか本来的にはこちらが表なのでしょうけど)では九頭竜八一が二冠を賭けて於鬼頭曜帝位に挑んでいて、主人公としての存在感を遺憾なく発揮しています。 また、あとがき後のでは以前より伏線の貼られていた「九頭竜八一が関東でなんと呼ばれているのか?」という答えが出てきます。 そして、将棋だけではなく恋愛面での勝負 ? にも進展があります。 八一と銀子の関係性は随分と順調のようですが、そのことを一番弟子に伝えられずにいる八一。 そのことを察している様子ではあるものの同時に避けている節のある雛鶴あい。 そういうわけで12巻でのメインヒロインさんは大人しかったですが、代わりに二番弟子の夜叉神天衣が強制を敢行します。 (笑) 小さなヒロインたちに巻き返しはあるのか? その辺も今後の見所のひとつになってくるかもしれませんね。 ピックアップキャター 空銀子一色だった11巻とは打って変わって、12巻では非常に数多くのキャターにスポットが当てられています。 これまでの編の対局では、どうしてもメインキャターの一人である空銀子に感情移入してしまいがちでしたが、人生を賭けて戦うの編のクライマックスにふさわしく他のキャターの視点でも深堀りして描かれていることで、12巻ではどのキャターにも感情移入できてしまいました。 なので、12巻のレビューではここで特定のキャターをピックアップしたりはしませんが、要はそれだけ濃密に脇役すらも描かれているということであって、それがこの1冊の最大の魅力なのではないかとも思います。 それにしても、雛鶴あいのような子供がメインヒロインだったり、時には清滝鋼介のようなおじさんがメインを張ったり、そして12巻のように多種多様なキャターが活躍したり・・ それでいて全く違和感なく 『』らしさを崩さない作品。 将棋というゲームがそれだけ多くの人に愛されるものだからこそ、それに触れるキャターを選ばないということなのかもしれませんね。 ネタバレ含む感想 の練習がしたい ええ。 一晩考えられるアドバンテージは大きすぎます。 敢えてやるなら一日目は定分で止めるしかないでしょうね…… 帝位戦の1局目は、二日目が始まって僅か15手で終わってしまいます。 そして、その理由は八一がした後の一晩を使って局面を読み切ったからなのですが、本当にそれが可能なら確かにというシステムの使い方は勝敗に直結してきます。 まあ、それが勝敗に直結するほどの実力者であればという前提は当然あるのでしょうけど。 それにしても、八一が最後に読みを入れる瞬間が、さながら雛鶴あいが終盤力を発揮する時の姿に重なるのも良かったですね。 そんな感じで5巻の以降、努力や苦労を重ねつつも常に強くなっていっている印象のある八一ですが、そんな八一が関東のから恐れを込めて何とか呼ばれているらしいことが以前から伏線として貼られていましたが、それが12巻ので明らかになります。 それは、 西の魔王。 少し安直な気もしますが、名人が神なのでが魔王というのは発想としては面白いですね。 それに、こういうのは安直な方が分かりやすくて良い意味もありそうです。 もし、あいつの視点で書かれた物語なんてものがあったら、それはきっと……どんな壁でも努力で越えられるとかいう、さぞ希望に満ち溢れたお話なんでしょうね。 でも書いてる本人は気付いてないんだ。 一番高い壁が自分自身だってことに。 最高の喜劇ですよ。 最高に残酷な これは、まさに 『』という作品そのものを示したセリフなのだと思いますが、なるほど本作品には九頭竜八一を主人公とした視点とは別に、九頭竜八一をラスボスとした作品の一面もあるのだと言っているような気もしますね。 例えば、空銀子はまさしく八一に追い付こうとしているのが動機のキャターの筆頭ですし、もしかしたら作者の白鳥先生は 『』のクライマックスを他のメインキャターの誰かによる九頭竜八一への勝利にしようとしているのかもしれないと僕は推測します。 の終盤戦 この辺、あまりにも多くが描かれていて見所が多すぎるので、各キャターについて一言ずつコメントしていきたいと思います。 空銀子 11巻で立ち直りはしたものの、既に喫した黒星が消えるわけではないので常にギリギリの戦い強いられることになります。 やはり勝った方がプロとなる最。 しかも相手はずっとお世話になっている鏡州飛馬という戦う前から精神的にツライ相手の対局が見所となります。 完治しているとはいえ不安は拭えない心臓を抱えて、それをも自分自身で叱咤しながら戦う姿が熱いです。 最後の決め手に雛ら出されたの問題が役立つという奇跡的な展開も素敵ですが、そういえば何だか12巻では空銀子と雛鶴あいの絡みがかなり多かったですよね。 もともと相性の良くないキャター同士が良好になっていく展開が個人的には好きなので、この二人の関係性がどうなっていくのかって個人的にはかなり気になるポイントだったりします。 それにしても、空銀子の対局シーンは二面的なところがあって興味深いです。 女流棋戦にとして君臨する風格のある姿と、歯を食いしばって将棋星人に追い付こうとする挑戦者としての姿。 本作品の序盤では前者の姿が主に描かれていたので、この編では空銀子というキャターへの印象が随分と変わったような気がします。 あと、本編ではに臨む凛々しい姿が主に描かれていて、11巻のラの続きは控えめな印象でしたが、限定版の小冊子がそんな不足を補う内容になっているので、空銀子ファンなら限定版の方をオススメします。 椚創多 天才とは何故天才なのか? そんなことを12巻の椚創多からは考えさせられますよね。 空銀子や辛香将司は天才ではありませんが、天才であるはずの椚創多はその二人に敗れてしまっています。 自分は本当にまだ天才なのかと悩む姿も見られたり、いくら将棋が強くてもまだ小学生なのだろうと思わされるメンタルの弱さが露呈してきます。 もともと才能の無い相手にはハッキリそう言って挑発する小生意気なキャターでしたが、どうやらそんな態度には天才である自分に本気になってくれない相手を本気にさせたい意図があったらしいことが分かったり、そこそこ古株のキャターのわりに実はその内面まであまり触れられていなかったのだということがこの12巻で分かりました。 鏡州飛馬との対局では勝利してしまうことすら躊躇ってしまったり、新たな一面が見えたりして良い意味で印象の変わったキャターだと思います。 また、以前から何故かやたらと八一に懐いていた理由も明らかになっています。 坂梨澄人 女性の三段に初めて負けた三段になってしまい、それを引きずって連敗をしていたキャターです。 の序盤で人目もはばからず泣いている姿が描かれていたのが印象的で、まさか3人目の昇段者になるとは思いませんでした。 最初に連敗したことで他の三段からの警戒が薄れ、精神的にも開き直ったのか連勝を続けたことが結果に繋がったわけですが、本人も自分が合格したことを知らずを去ろうとしているところに昇段の連絡があったとしても、ちょっと想像しにくい感情になってしまいそうですよね。 鏡州飛馬 椚創多が空銀子に敗れて以降ずっとトップを保ってきたにも関わらず、最後は椚創多と空銀子に連敗して昇段には至りませんでした。 ・・と、これだけ書くと単なる敗北者でしかありませんが、椚創多と同じくこちらも随分と好感度を上げてきたキャターなのではないかと思います。 特に、椚創多との対局のラストは良かったですね。 周囲の誰もが鏡州飛馬の勝ちで、椚創多が投了を躊躇っていると認識していたシーンで、ただ一人実は椚創多が躊躇っているのは投了ではなく、詰みがあるのにそれが鏡州飛馬の首を斬ることに繋がると感じて躊躇っているのだと気付いて、それを指すように促したシーンは素敵でしたね。 椚創多も鏡州飛馬も本作品においては名前のある脇役くらいのキャターですが、このシーンにおいては完全に主人公になっていました。 清滝鋼介が鏡州飛馬に託したネクタイ。 それを鏡州飛馬の意思を継いでプロになると宣言した椚創多に託していく展開も良かったと思います。 辛香将司 番外戦術ばかりであまり良い印象のないキャターでしたが、こちらも意外な過去が明らかになって随分と印象が変わってきました。 というか、空銀子は当初から辛香将司のことを相当苦手に感じている様子でしたが、それが苦手でなくなった理由が素敵すぎる。 なぜか空銀子の病気のことを知っていて、しかも明石先生からリークされたわけでもないらく、本当に完治しているのかと脅してくる自分の二倍以上の年齢の中年男性。 言葉にすると女子高生たら怖すぎるキャターですが、考えてみれば明石先生の同期なのだから単に昔から空銀子のことを知っていた可能性はあったわけですね。 実は、空銀子こそが辛香将司が一度やめた将棋の世界に戻ってきた理由だったりするのです。 辛香将司は病院で子供たちに将棋を教えていて、その中に幼い空銀子もいたようなのですが、そんな辛香将司を慕って将棋を指す子供たちは次々と亡くなっていってしまいます。 そのことをツラいと感じていた辛香将司は、しかし空銀子のように元気に今でも将棋を指している姿を見て再び再起する決心をしたわけなのですね。 そんな背景を知ると、不気味で悪質に見えたキャターが一気に違うものに見えてくるから不思議です。 また、何かと悪ぶった言動の中に実は空銀子への気遣いが含まれていたというのも衝撃です。 しかし、その悪意のない本質を空銀子に知られてしまったことで敗北してしまったのは少々皮肉かもしれませんね。 私は強くなった。 もう『かわいそう』な私じゃない。 全身から闘志を剝き出しにして。 「だから! つべこべ言わずに本気でかかってこいッ!! 辛香ッッ!! 対局中の空銀子と辛香将司の会話は、とても温かい気持ちになれる素敵なものだったと思います。 空銀子の感謝 前述しましたが12巻では空銀子と雛鶴あいの絡みが今までより少し多めです。 いや、メインキャター同士にしては今までが少なすぎたのかもしれませんけど。 小童と見くびるようなことを言ってはいても、どうやらしっかり八一と同じ将棋星人の枠に雛鶴あいを入れているらしいことが12巻では分かります。 将棋星人の中でも破格の翼(さいのう)を持つあいつら 鏡州飛馬との対局の中で、なかなか打開できない局面を前に考えるとは、どうやら八一と椚創多と雛鶴あいのことのようです。 小童にお礼、言わなきゃ…… もちろん、確かに雛鶴あいは負けず嫌いを発揮して空銀子にを渡しただけのことでしたが、それでもそれが起こした奇跡であることには違いありません。 雛鶴あい以外にも、月夜見坂燎に室を使わせてもらったことに感謝の言葉を示したり、ある意味では今までの空銀子っぽくないセリフも12巻には多いです。 どちらかといえば、本当は感謝をしていたとしても照れ隠しにツンとした態度をしてしまうタイプのキャターですからね。 逆に言えば、このを乗り切ったということは、そんな照れを遥かに凌駕するくらいの喜びがあるということの裏返しなのではないかと感じました。 俗っぽい言葉を使えば空銀子が色々なキャターに対してデレたということなのかもしれませんけど、その状況が最高すぎると思います。 シリーズ関連記事リンク.

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